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家を建てよう 間取り

注文住宅を建てたい人は収納を極めるべし【片付け上手な家の作り方】

注文住宅にあなたは何を求めますか?

私はモデルルームのようなすっきりとした清潔感でした。

モデルルームと一般の住宅って、何が違うのでしょうか。

目に見えているものの量

まずはこれが圧倒的に違います。

生活に必要な雑多なものが目に見えないから、視界がガチャガチャせずすっきりしているのですよね。

統一感のないパッケージの色や形など、日常にあふれているものをすべてクローゼットに収納してしまう。

そうすれば、モデルルームのようなすっきりとした注文住宅が手に入ります。

また、家の中にあるものをすべて収納できる家は、片付けしやすい家とも言えます。

つまり、収納計画をきちんとすれば、物が溢れることのないすっきりとした、片付けやすい家が手に入るのです

今回は、

物があふれずすっきりした家にしたい

新居では整理整頓を頑張りたい

収納をどのくらい作ったらいいのかわからない

こんな人に読んでもらいたい記事です。
  • 注文住宅で収納を計画する目的は?
  • 収納を極めるとどんなメリットがある?
  • どんな収納を目指すべき?
  • 収納を計画するって具体的に何すればいい?

こんな疑問に、我が家の収納計画を例にお答えします。

 

注文住宅の収納計画はなぜ必要か?

モデルルームの様な注文住宅を建てたいなら収納計画は必須です

モデルルームのすっきりとした清潔感って、言い換えてみれば『生活感のなさ』とも言えます。

一般の家にはあって、モデルルームには無いものをあげてみます。

  • ゴチャゴチャした配線やリモコン
  • 町内会や学校で配られるプリント
  • 新聞や雑誌
  • 市販品の掃除用具
  • 機能重視の文房具

テレビや子供部屋はあるのに、生活に伴って増えていくものがありません。

インテリアの色のトーンも計算された通り、余分なものがなく美しい。

けれど、実際の暮らしには文房具も掃除用具もプリントも必要。

それならば、最初から生活感が漂ってしまうものの収納場所をきちんと計画しておけばいいわけです。

 

無駄に広い収納は建築面積の無駄【つまりお金の無駄】

無駄に広い収納はお金の無駄

家の床面積によって、建築費は変わってきます。

『なんとなく収納は多いほうがいい』と、やみくもに納戸をいくつも作ることは建築費の無駄になってしまうかも。

物の量が少ないという家庭は、必要最小限の収納スペースだけ設けることによって床面積を抑えることができます。

また適当に考えた収納のせいで、リビングや洗面所などほかの部屋が狭くなってしまったらもったいないです。

この考えについては、ブログで何度も記事にしています。

よかったらこちらの記事も参考にしてください。

 

無駄に広すぎる収納には物がどんどん詰め込まれていく【つまりお金の無駄】

無駄に広すぎる収納には物がどんどん詰め込まれていく【つまりお金の無駄】

引っ越して来た時にはクローゼットがスカスカ!

あー!やっぱり収納をたっぷりとっておいてよかった!

こんな家つくりをしたいと思っている人は、お金を無駄にしかけていることに気付きましょう。

最初にスカスカだったクローゼットも数か月、数年経てばいっぱいになってしまいます。

110円出せば、たいていの生活用品が手に入る時代です。

収納する場所が残っているということは、物を買う事に対するハードルを下げてしまいます。

10年経ったらもはや何がしまってあるかわからないなんてことも!

もちろん、将来家族が増えたり、趣味が変わったり、普通に暮らしていても物は増えるでしょう。

そのようなライフステージに伴う物の変化も含めて、収納計画することが大切です。

 

狭すぎる収納はあとから買い足すものが多い【つまり時間とお金の無駄】

物がとても多いという家庭は、物が少ない家庭よりもしっかり事前に収納計画をたてることをおすすめします。

クローゼットが狭すぎて物が入りきらない!という場合はこのようなパターンに陥ります。

  • 思い切って断捨離
  • タンスや収納ケースを買い足す
  • 部屋に置きっぱなし

思い切って断捨離できればいいですが、せっかく注文住宅を建てたのに、大きな家具を置いて窮屈になってはもったいないです。

家庭に必要な量の収納をきちんと調べておけば、後々に買い足したりお金を払って処分したりする必要がなくなります。

 

 

注文住宅の収納をきちんと計画すると入居後の無駄が減る

注文住宅の収納計画をきちんとすると入居後の無駄が減る

『とりあえず買い』が減る

トイレットぺーパーや洗剤のストックを置く場所がないからと、あちこち適当に置いていませんか?

ストック品を置く場所をきめておけば、ストックの在庫管理が簡単になります。

「あれってあそこにあったかな?」とあるのか無いのかわからない『とりあえず買い』が減ります。

 

物がやたらに増えない

物がやたらに増えない

収納計画は、自分の持ち物を見直す作業です。

持ち物は暮らしの鏡。

収納を計画しているときに、きっといろんなことに気が付くと思います。

思い切った断捨離をやり切った後の爽快感にも似ています。

自分の暮らしに本当に必要なものが見えてくるはず。

せっかくきちんと計画をしたのだから、収納スペースに収まるだけしか所有しないという気持ちが強くなると思います。

 

将来に対する漠然とした不安が減る

将来に対する漠然とした不安が減る

後で詳しく説明しますが、収納計画では今現在のことだけでなく、家族の将来についても深く考えることが大切です。

子供が生まれたら

子供が増えたら

仕事が変わったら・・

色々なことを想定しながら収納場所や広さを決めていきます。

将来必要になってくるであろう物が、ある程度イメージできているのでお金の計画もしやすくなります。

 

 

注文住宅の収納ってどんな事に気を付けて考えるべき?

注文住宅の収納ってどんな事に気を付けて考えるべき?

注文住宅を建てる人にとって、いかに収納計画が大切かということを理解してもらえたでしょうか?

なんとなくで収納場所を決めてしまってはもったいないです。

収納の広さに合わせて物を増やしながら暮らすのではなく、自分の暮らしに合わせて収納スペースの広さを決めましょう。

では、自分の暮らしに合った収納とは、どんな収納でしょうか?

 

どんな収納を目指すべきか

どんな収納を目指すべきか

収納収納、といって何でもかんでもしまい込んでしまっては収納する意味がありません。

必要な人が、

必要な時に、

取り出しやすくしまうこと

これが収納の大前提です。

収納する目的といってもいいかも。

この辺のことに関してはこの記事で詳しく説明しているので、収納とは何ぞやに興味がある人は是非読んでみてください。

 

収納の広さはどのくらいにするべきか

収納の広さはどのくらいにするべきか

最適な広さとは、収納力の過不足がない広さです。

具体的には、現状の持ち物の1.3倍ほどの収納量を確保するのがベターだと感じています。

我が家の場合、注文住宅を計画している時点では子供が2人の4人家族でした。

3人兄弟が希望だったので、もしもう一人子供が増えたら、ということを念頭に収納を計画しました。

が、実際は子供が4人。

何が言いたいかというと、1.3倍くらいの余白を持って計画すれば、ある程度物が増えたとしても対応が可能だという事。

それからもっと大事なことは、決められた広さに合わせて物を減らしていくことも大切、ということです。

 

永遠に同じ場所に収納する必要はない

注文住宅でしっかり収納計画をしたからと言って生涯ずっと同じ場所に収納する必要はありません。

例えば子供が大きくなったり、仕事が変わったり。

家族の誰かが使い勝手が悪いと感じたり。

未来の生活に合わせて物を置く場所を変更してもよいということを頭に入れておいてください。

そのためにも、設計の段階からある程度の猶予スペースが必要なのです。

テトリスのようにひたすら必要な物を詰め込んでいくと、物を入れ替えるのも一苦労です。

 

 

注文住宅の収納を計画するって、結局何すればいいの?

注文住宅の収納を計画するって、結局何すればいいの?

収納計画でやるべきことは、以下の4点です。

  • 最適な広さを考える
  • 使いやすい場所を考える
  • 収納しやすい大きさを考える
  • 取り出しやすい方法を考える

 

 

最適な広さを考える

これは上にも書きましたが、現在自宅にある物の1.3倍の物が収納できる広さを目指しましょう。

そのためには、現在持っているものがどれほどの量かを把握する必要があります。

把握する方法については、実践編で詳しく解説します。

 

使いやすい場所を考える

使いやすい場所とは『ものを使う場所』のことです。

キッチンバサミがトイレにあったら使いづらいですよね。

気分であちこちに置くのではなく、物を置く定位置を決めてあげましょう

 

収納しやすい大きさを考える

収納しやすい大きさとは『収納スペースの奥行きや高さ、間口』のことです。

例えば、単行本をしまう目的の棚を買いに行くとしましょう。

奥行きが60cmあったら、本が取り出しにくくスペースの無駄にもなります。

奥と手前の2列収納にしたら、奥にある単行本を探すのが大変になります。

収納するものに合わせて棚を選びますよね?

納戸やクローゼット、シューズクロークなどを計画する際も、何をここに置くのかを具体的にイメージしましょう

 

取り出しやすい方法を考える

物を収納する方法にはいろいろな種類があります。

いくつか例を挙げてみます。

  • 立てかける
  • ぶら下げる
  • 棚に置く
  • 引き出しの中に入れる
  • 収納ケースに入れる

取り出しやすい方法とは、ストレスなく使いたいときにすぐに使える収納方法のことです。

廊下のクローゼットにとりあえず棚を付けておこうと計画したとします。

実際に入居してみたら、ここに掃除機を置くとすごく便利なんてこともあるでしょう。

だけど棚板も邪魔だし、コンセントもついてない!

こんなことにならないように、なにを置くか、そのためには何が必要か?を考えておきましょう。

 

 

注文住宅の収納を極める為に今すぐするべき事

注文住宅の収納を極める為に今すぐするべき事

今現在、家にあるものを把握する

ものをすべて収納してスッキリと暮らすためには、自分の家に、今現在どれだけのものがあるのかを把握する必要があります。

行動メモでは日常的に使うものはイメージしやすいですが、なかなかパッと出てこない持ち物もあります。

  • 思い出の品
  • 人からもらったもの
  • 高いところにしまいこんでいるもの

こんなものを含めて、すべての持ち物を頭に入れておく必要があります。

 

引っ越し前に断捨離を!

開かずの間や、ぎゅうぎゅう詰めの押し入れに何が入っているのかわからない!

こんな状態では話になりません。

また、どれもこれも不要なものばかり・・・

というのも困ったものです。

家を建てれば、どうせ引っ越しをすることになります。

いい機会だと思って、断捨離を兼ねて整理してみるといいですよ。

 

 

注文住宅の収納計画をやってみよう!

注文住宅の収納計画をやってみよう!

さて、ここからはいよいよ実践編ですよ。

ペンとメモ帳を用意して、収納計画を実際にやってみましょう!

私が実際に注文住宅を建てるときにやった作業を紹介します。

家づくりの中で、この作業を一番時間をかけてやりました!

 

収納計画は持ち物を知るところから始まる

geralt / Pixabay

私は棚やシェルフなどの大物家具を部屋の中に置きたくありませんでした。

そこで、納戸やクローゼットなどの収納スペースに、今持っている『全てのもの』が収まるように計画しました。

『全てのもの』とは、細々した文房具や普段使いのカバンや財布。

ちょっと今だけテーブルの上に、なんてありがちなものも含めて、『全て』です。

家を作る段階からそれらの定位置を決めてしまおう、というわけです。

そのためには、私たちの暮らしにはどのくらいの物が必要なのかを知らなければいけません。

また、それらは具体的に何なのかもわかっていなければいけません。

 

行動メモを書いていく

行動メモを書いていく

基本となる最初の平面図を完成させるために打合せしていく段階で、私が最も時間をかけて行った作業です。

(間取りを考えるのと同時進行で作業します。)

自分たちの暮らしに何が必要なのか、今現在どんなものを持っているのかを視覚的に把握しましょう。

まずはひたすら家族全員の1日の行動を細かく書いていきます。

行動メモと名付けました。

朝起きて、夜寝るまでの行動です。

なるべく細かく、思い付く限りのことを書いていきます。

例えば、私の平日の朝の一部はこの通りです。

行動メモ 平日の私の行動

これを、夜ベッドに入るところまで書き続けます。

色々なパターンを想定してイメージします。

  • それぞれ会社や学校へ行く日
  • 家族全員で遊びに行く日
  • おうちでまったりする日
  • お父さんが朝からゴルフへ行く日
  • 友達が遊びに来る日
  • 習い事へ行く日
  • ごみを出す日
  • 雨の日
  • 晴れの日

こんな感じで、家族全員の行動を細かくメモします

ちょっと大変だけど片付けしやすい家を建てるために頑張ってください。

子供の場合は、大きくなった時のことも書いていきます。

  • 幼稚園に入ったら
  • 小学生になったら
  • 部活を始めたら
  • 受験生になったら

自分の経験を思い出したり、先輩ママに話を聞いたりして想像力を膨らませながら。

我が家は6人家族なので(同居の母は別として)それはそれは莫大な量のメモになりました。

 

行動に必要な『もの』を記入する

次に、書き並べたそれぞれの行動の隣に必要なものを書いていきます。

例を書いてみますね。

行動メモに物を追記する

というようにこちらも細かく。

朝起きてリビングに行くまでの短い間でも、人によって必要なもの行動の順番は代わってくるのではないでしょうか?

出かけるギリギリまでパジャマでいる人

起きたらすぐシャワーに入る人

朝食を食べてから歯磨きをする人

家族のなかでさえも違ってくるでしょう。

 

行動メモからわかる事

行動メモからわかる事

行動メモを書くことによって、自分たちの暮らしに必要なものがわかってきます。

また、この作業を進めていくとどんな生活動線にすれば快適になるかがわかってきます。

快適な生活動線とは

なるべくほかの家族とぶつからず、必要なものを取りに行く手間が最小限の動線のこと

どの部屋にどれだけのものが必要になるのか。

つまりは、各部屋にどのくらいの収納スペースが必要なのかもわかります。

読んでいるだけだと少しわかりづらいかもしれません。

実際に自分で書き起こしてみると、きっと感覚が掴めると思います。

まずは自分の今日一日の行動を書き出し見てみましょう。

 

 

不定期に使うものの収納場所を考える

不定期に使うものの収納場所を考える

繰り返しこの作業を見直しているうちに、記入漏れがあることにも気がつくでしょう。

例えば、

  • クリスマスツリー
  • 五月人形
  • 写真やアルバム
  • 物置の奥に置きっぱなしのミシン

それらが不要なものならば、これを機に思いきって処分してしまうのもいいかもしれません。

必要なものならば、収納量のバランスや動線を考え、どこに収納したらいいかを決めていきます。

 

これらの作業はなかなか面倒かもしれません。

けれど、せっかく何千万円もお金を払って家を建てるのです。

建売りや中古住宅ではなく注文住宅を選んだのですから。

自分達の暮らしにあった快適な家になるといいですね。

ちなみに、私はこの作業、すごく楽しかったです。

ここまでできたら次は具体的な広さや場所を決めていきましょう!

 

 

 

 





 

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