先日、ママ友から相談をされました。
「部屋の片付けが全然できないんだよね。
特に子供のおもちゃとか、どんどん増えて本当に困る。」
と、部屋の片付けができないことがストレスになっているというお悩みです。
私自身も、散らかっているのがストレスになるタイプなので、割とこまめに片付けをするほうです。
ただ、片付けが好きなわけではありません。
片付けをしたくないから、あまり散らからないように生活している、というだけ。
部屋が散らからないように『片付け理論』を知りたいと思い、整理収納アドバイザーの資格も取りました。
そのうえで、あえて言わせてもらいます。
片付けなんてしなくなって生きていけるから大丈夫。
今日は、友人との会話の後に色々と思うところがあったので、少しまとめてみようと思います。
- 部屋の片付けができない人の特徴は?
- 部屋の片づけができない原因は?
- 片付けより大事なことって?
- だけどやっぱり片付けしたい人はどうするべき?
部屋の片づけができないことで自分を責めていませんか?
子供が4人もいるので、ママ友の数もそれなりです。
たくさんのママたちを見て思うのは、部屋の片づけができないことにストレスを感じている人はたくさんいるということ。
そして、片付かないという原因にもいろいろなパターンがあります。
- 旦那さんの趣味が多すぎて片付かない
- 子供がすぐに散らかす
- 収納が少なすぎて片付かない
こんな風に思っているのなら大丈夫。
『誰か(なにか)のせいで片付かない』と思っている人は、そこまで片付いていない状態に強いストレスを感じていません。
部屋が片付かないのは嫌だけど、まあ仕方がないか、と思える人です。
ちょっと心配なのはこんな人。
- 自分がしっかりしてないから
- 自分が上手に時間を作れないから
- 自分がだらしがないから
- 散らかっていると旦那さんに怒られるから
こんな風に、自分がダメ人間だから部屋が片付けられないと思っていませんか?
片付けないとなにか嫌なことが起こると思ってませんか?
もしもあなたがそんな風に考えながらこの記事を読んでいるのだとしたら、私はとっても心配です。
なぜなら、片付けられないことに対するストレスがどれほど大きいものか、実は私自身も経験しているから。
部屋の片づけができない原因を考えてみよう
どうして部屋の片づけができないのか、少し考えてみましょう。
いくつかパターンがあると思います。
- 仕事や育児、介護が忙しすぎる
- 片付ける気力がない
- 片付けがきらい、面倒
- 片付けても余計散らかるばかり
- 片付け方がわからない
私の周りを見てみると、こんな人が多いように感じます。
ひとつずつ、もう少し深堀してみましょう。
仕事や育児、介護が忙しすぎる
私もかつてはこのパターンで片付けられませんでした。
さらには片付かない部屋を見て主人が溜息をついたり、無言で掃除機をかけ始めたりするのがすごく辛かったです。
本当は片付けたいのに片付けられない。
時間もないし、時間があったとしても他のことがしたい。
そんなどうにもならない思考がグルグルしては、散らかっている部屋を見て落ち込む、そんな毎日でした。
片付ける気力がない
- 忙しすぎる
- 気持ちが塞ぎがち
- あまりにも散らかりすぎてやる気が出ない
とにかく片付けるための一歩が動かない。
だけど片付けはやらなくちゃいけない。
体が心についていけない状態。
これも相当なストレスのはず。
片付けが嫌い・面倒
嫌なことはやらないで済ませたい。
面倒くさいことは後回しにしたい。
こんな風に思ってしまうのもわかります。
片付けってとっても面倒ですもの。
始めてしまえばなんてことないことでも、始めるまでが腰が重い。
そういうものってありますよね。
片付けても余計散らかるばかり
このパターンを嘆いている人の多いこと。
特に子育てママは片付けだけに専念できる時間も少なく、中途半端に終わってしまうケースもありますよね。
それとは別に、片付けても片付けてもなぜだか散らかってしまうパターン。
このパターン、実は私の近しい人が当てはまっています。
綺麗にしたい気もあるし、実際に片付けているつもり。
それなのにちっとも片付かないから、ほかの家族にも責められる。
自分はなんてダメなんだとさらに落ち込む。
こんな悲しいお片付けはありませんよね。
片付け方がわからない
子供にもよくあるパターンです。
どうやって片付ければいいかわからない。
どこに片付ければいいかわからない。
お片付けのやり方がわからず、取り掛かれないという人です。
大きなおもちゃや粗大ごみなど、ゴミの出し方がよくわからない。
こんなパターンもありますね。
部屋の片づけができない原因別の解決策を考えてみよう
部屋の片付けができない原因をいくつか挙げてみました。
これらの原因に対する解決策はそれぞれ違います。
順番に見てみましょう。
仕事や育児、介護が忙しすぎる人は今は無理をしなくてもいいです
あなたは今、お片付けよりももっともっと大切なことをこなしているのかもしれません。
仕事をしなければ生活できません。
赤ちゃんはあなたがお世話をしてくれなければ生きていけません。
介護も同じ。
あなたのおかげで灯っている命かもしれません。
無理に今すぐ部屋の片づけなんてやらなくっても大丈夫。
それでももしも、散らかっている部屋を見るのがストレスならば、散らからない工夫はできるかもしれません。
散らかって見える部屋の特徴
- 床に物が直に置かれている
- 手の届くところに物が積み重なっている
- 洗い物が溜まっている
- 洋服が散乱している
床が隠れている面積が多ければ多いほど散らかって見えてしまいます。
物を置きがちなところも大体決まっているはず。
そんな人には、とにかく何でも放り込める大きなカゴを用意することをおすすめします。
このカゴに入れればOKと、片付けのハードルを下げてみましょう。
また、割り切って月に1回、週に1回とプロに片付けをしてもらうというのもアリです。
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片付ける気力がない人はとにかく休んで
部屋の片づけができない人の中には、ほかのストレスが原因という場合もあります。
片付け以外に心配なことがあったり、気持ちが塞いでしまうような出来事があったり。
心や体が悲鳴をあげているのかも。
無理に片付けをしてますますストレスを抱えるより、少し休みましょ。
片付けをするよりも、それ以外のストレスを取り除くほうが大事かもしれません。
それでも気分が晴れない場合は、なにか病気や障害が隠れている場合も。
辛いようだったら専門家に見てもらってくださいね。
片付けが苦手な病気・障害
- うつ病
- ADD(注意欠陥障害)
- ADHD(注意欠陥・多動性障害)
- 統合失調症
- アスペルガー症候群
- 強迫性障害
片付けが嫌い・面倒な人は片付けに工夫を加えてみよう
片付けが嫌いだけれど、やらなきゃいけないと感じているのなら、是非ここは頑張っていただきたい。
なぜなら、片付けができないことがストレスになっている場合があるから。
腰を上げるまでは億劫でも、きれいさっぱり部屋が片付いたらとっても気分がよくなるかも。
とにかく片付けを始めることが面倒、という人は片付けが楽しくなるような工夫を加えてみましょう。
- 好きな音楽をかける
- アロマを焚く
- ご褒美をつくる
- ゲーム要素を取り入れる
例えば洋服をゴミ袋1つ分処分したら新しいものを買いに行くとか、片付けが終わったらデザートを食べる、なんてご褒美を作るのはどうでしょう。
また、お片付けカードを作ってゲーム要素を取り入れるのもいいかも。
意外とこのタイプは火が付くと止まらない人が多いので、割り切って一日だけの大掃除にしちゃうのもアリです。
片付けても余計散らかる人は二者選択を心がけて
片付ければ片付けるほど散らかってしまう、という人は分別するのが苦手なのかも。
たくさんの選択肢があると迷ってしまうので、二者選択を心がけましょう。
例えば
- 今日片付けるのはリビングか玄関か
- 今日やることはいらないものを処分することか物を整えることか
- あれとこれ、どちらを処分するか
こんな感じで、今やるべきことを2つに絞って選択してみましょう。
あれこれ手を出さずに、一つだけ選べば大丈夫。
この『分別する力』って、実は片付けをするうえでとっても大切なんです。
我が家のお片付けルールに、床に物を置かないというルールがあります。
となると必然的におもちゃを棚やボックスに入れるわけですけど。
これってつまり、ものを置けるキャパが決められているってことになるわけですよね。
(棚やボックスを買い足すという手段は置いといて。)
どんどん物が増えてくれば、嫌でもどれを取っておくかを選択しなきゃいけなくなってしまうんです。
片付けが苦手な人って、
- 自分にとって大切なものか、そうでもないものか
- 自分にとって必要なものか、そうでないものか
その分別が苦手なんじゃないかと思うんです。
とりあえずとっておけば、あとで何かに使うかもと溢れかえる紙袋とか。
後で誰かにあげるかもと、押し入れの奥に押し込んだままのサイズアウトした子供服とか。
確かに、なかなか捨てられない思い出がたくさん詰まったものってあると思います。
だけどそれ以上になくても全然困らないものや、存在すら忘れちゃっているものが実はあるんですよね。
下手に小屋裏収納なんて作ったりすると、
とりあえず上においておけば・・・
が合言葉の『とりあえず置き』が癖になってしまったり。
(我が家ではクローゼットの枕棚が『とりあえず置場』になりつつあります。)
この分別する能力って、思い切りのほかに訓練が必要な類のものかなと感じています。
こんまりさんの『ときめくかどうかで分別する』のように、自分のなかの処分の基準を決めてみると楽ですよ。
私の処分基準を例に挙げてみますね。
- 3年着なかった洋服は処分
- ひびが入っている食器は処分
- 毛玉やほつれなどひどい洋服は処分
- 壊れている電化製品
- 紙袋
こんな感じに。
そのかわり、靴は何年たっても処分できません。
でもこれも立派な『処分しない』という分別です。
片付け方がわからないという人は、まず不用品を処分しましょう
片付け方がわからないという人のなかにもいろいろなパターンがあります。
- 物が溢れすぎて何から取り掛かればいいかわからない
- どうやって処分したらいいのかわからない
- どこに物をしまえばいいかわからない
すべてに共通して言えることは、物を多く持ちすぎという事。
- 収納スペースに対して物が多い
- 自分が管理できる量に対して物が多い
というわけで、まずは不用品を処分することをおすすめします。
ひととおり、不用品が減ってからお部屋を整えてみましょう。
こちらの記事には片付けの基本の基を書いているのでよかったらご覧ください。
部屋の片づけができないと悩んでいる人に私が伝えたい事
いかがでしたか?
私がこの記事を通してあなたに伝えたい事はふたつです。
- 片付けよりも大事なことがあるならそれを優先して
- 部屋の片付けができないことがストレスなら、できる範囲で努力してみましょ
正直、片付けなんかしなくたって生きていけます。
自分の心と体と相談しながら、じっくり取り掛かればOKです。
散らかさない秘訣はものを減らすこと。
これにつきます。
それから、部屋を散らかしているモノたちがどうしてここに置きっぱなしなのかを考えてみることも、部屋を片付ける近道になります。
- 机の上に置きっぱなしの空のペットボトル
- 積み重なったプリント類
- 床に散らばった本や雑誌
- 洗濯物の山
- 溢れかえった筆記用具
こんなものがもし部屋にあったら、これはどうしてここにあるんだろう、と少し考えてみてください。
空のペットボトル
- 飲み終わって捨てるのが面倒くさい
- ゴミ箱の位置が遠い
- ゴミ箱の開閉がしずらい
積み重なったプリント類
- 後で読もうとちょい置き
- 大事なプリントを保存しておく場所がない
- 捨てるのが面倒くさい
床に散らばった本や雑誌
- 後で読もうと置きっぱなし
- ゴミ捨て場に持って行くのが面倒くさい
- いつか読むかもと思ってそのまま
- 本や雑誌をしまう場所がない
洗濯物の山
- 後で畳もうと思ってそのまま
- 後で洗濯しようと思ってそのまま
- 引き出しに入れるのが面倒
- ここに置いてあるほうが取りやすいから
溢れかえった筆記用具
- つい、同じものを買ってきてしまう
- もう使えないものも置いてある
- 元に戻すのが面倒くさい
自分の行動の癖や、収納の問題点などが浮かび上がってくるかもしれません。
これがまさに部屋が散らかる原因です。
今すぐに行動できなくとも、原因がわかっているかどうかはとっても大事なことです。
ましてやすぐに改善なんて、誰もできないから安心してくださいね。
日常生活の中で、少しずつ意識してみましょう。
ただ、片付けをして家がすっきりしたらいいことがあるのも事実。
よかったらこの記事で片付けテンションを上げてみてくださいね。