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【ハウスメーカー比較】坪単価と性能から顧客満足度の違いを読み解く

【ハウスメーカー比較】坪単価と性能から顧客満足度の違いを読み解く

2020年最新のハウスメーカー顧客満足度ランキングがオリコンから発表されました。

このランキングをもとに

  • 今どきの施主がハウスメーカーに求めているもの
  • 各ハウスメーカーが公表している性能の差
  • 各ハウスメーカーの坪単価の差
  • ハウスメーカーが今一番アピールしたいこと

を読み解いていきます。

 

ハウスメーカーの比較を顧客満足度ランキングからザックリ考察してみた

ハウスメーカーの比較を顧客満足度ランキングからザックリ考察してみた

まずはオリコンの顧客満足度ランキングの結果をご覧ください。

オリコンの顧客満足度ランキング

(出典:オリコン顧客満足度ランキングより)

注目すべきはトップ2の圧倒的勝率

堂々の第一位はスウェーデンハウスです。

評価ポイント的には、飛びぬけて一社だけ秀でているというわけではないようです。

ここで注目すべきは過去ランキングにあります。

実は、オリコンのHPに記載されている2014年のランキングからずっとスウェーデンハウスは不動の第一位。

スウェーデンハウスの顧客満足度が凄すぎる!

第二位のヘーベルハウス。

同じくこちらも不動の第二位なんです。

スウェーデンハウスとへーベルハウスには顧客が満足できる特別な理由があるのかな?

 

家をパッと見てすぐわかるブランド力とステイタス

スウェーデンハウスといえば、あの木製サッシですよね。

それから、おしゃれな洋書に出てきそうな大きな屋根が特徴的。

外観も素敵です。

あの木製サッシはトリプルガラスで気密性も抜群なんですって。見た目が素敵なだけじゃないんですね。

へーベルハウスもわかりやすい外観です。

屋上も作れちゃうキューブな外観に、重量感のあるタイル。

見るからに地震に強そうな安定感がありますよね。

2020年1月にリリースした新外観FREX AXiii(フレックスアクシー)は新たなへーベルブームを生みそう。

トップ2社は、ランクインしたハウスメーカーの中でも特に外観の特徴がはっきりしています。

スウェーデンハウスで建てたいなら施主ブログを読まなきゃ後悔するかも?【入居後やること多め】

 

ハウスメーカーの坪単価を比較して顧客満足度の違いを探ってみた

ハウスメーカーの坪単価を比較して顧客満足度の違いを探ってみた

次に、顧客の満足度は住宅の金額が関係しているのかもと考えました。

そこで、顧客満足度ランキングにランクインされているハウスメーカーの坪単価を調べてみました。

※実際に建てた人の金額、新聞記事などを参考に坪単価を出しています。

ハウスメーカーによっては構造やプランなど複数の商品があり坪単価にも幅がありますので、大体の相場を掴んでいただければと思います。

ハウスメーカーの坪単価

 

坪単価が高いハウスメーカーのほうが満足度が高い

顧客満足度と坪単価を並べてみると、面白い傾向が見えてきました。

顧客満足度第一位のスウェーデンハウスは坪単価が一番高額です。

第二位のヘーベルハウスも坪単価2位を争う位置にいます。

満足度が低くなるにつれて、坪単価も低くなっています。

ランキング下位にはいわゆるローコストのハウスメーカーがランクインしています。

 

坪単価が高くて外観に特徴があるハウスメーカーにはステイタスがある?

顧客満足度第一位と第二位に外観的な特徴があることと、坪単価が高いことは偶然なのでしょうか?

ツイッターで生の声を探してみました。

スウェーデンハウスに憧れているという声はとても多かったです。

具体的な見積が出ていない人でも、スウェーデンハウスの坪単価が高いということを知っている人は多いですね。

ここ最近の北欧ブームも人気に拍車をかけているのかも

一見して、高額なハウスメーカーだとわかる家を建てることにステイタスを感じている施主は多そうです。

 

ハウスメーカーの販売戸数を比較して顧客満足度の違いを探ってみた

ハウスメーカーの販売戸数を比較して顧客満足度の違いを探ってみた

販売戸数が多いからといって満足度が高くなるとは限らない

顧客の数(=分母)が大きいから顧客満足度が高くなるのかと考えました。

そこで、大手ハウスメーカーの販売戸数を調べてみました。

2018年の大手ハウスメーカー販売戸数ランキングとオリコン顧客満足度ランキングとを並べてみます。

2018年の大手ハウスメーカー販売戸数ランキングとオリコン顧客満足度ランキング

 

(出典:オリコン顧客満足度ランキング2018年より)

(出典:住宅産業新聞社より)

販売戸数ランキングにスウェーデンハウスが載ってない!!

調べてみたところ、スウェーデンハウスの販売戸数は約1700戸とのこと。

13位の桧家住宅でも3000以上の販売戸数があるので、大手の中ではかなり販売戸数は少ないメーカーということになります。

スウェーデンハウスの圧倒的満足度の高さがわかります。

必ずしも、お客さんの数が多いから満足度が高いというわけではないようです。

 

ローコストは販売戸数多めだけれど顧客満足度は低め?

スウェーデンハウスに関しては販売戸数の多さは関係ないということがわかりました。

とはいえ、顧客満足度ランキングと販売戸数ランキングの上位ランクインを比べてみると、同じような面々になりました。

これはやっぱり無視できない事実です。

逆に、いわゆるローコスト住宅といわれるハウスメーカーは、販売戸数に対して顧客満足度が低いという結果になりました。

ローコストは人気や需要はあるけれど、入居してからの満足度は低いということ?

 

ハウスメーカーの性能を比較して顧客満足度の違いを探ってみた

ハウスメーカーの性能を比較して顧客満足度の違いを探ってみた

どのハウスメーカーも性能の向上に健闘している

次に、ハウスメーカーの性能を比較してみることにします。

各社のホームページを見て独自のシステムや特徴的な性能の一部をあげてみました。

独自のシステムや特徴的な性能

顧客満足度が高いハウスメーカーが特に性能がいい、というわけではなさそう。

正直、構造や構法、部材の説明など専門的なことが多く、どのハウスメーカーが良い悪いというのはよくわかりません。

耐震に関しては、2000年の建築基準法の改正や品確法の制定によって、どこのハウスメーカーにせよ、ある程度の耐震性能は担保されているのかなと感じています。

 

断熱性能がいいからといって満足度が高くなるとは限らない

独自の特色をあげてみても、性能の差や優劣がいまいちわかりませんでした。

共通の数値を用いて比較すればわかりやすいかも。

というわけで、顧客満足度ランキングにランクインされたハウスメーカーの断熱性能について調べてみました。

参考

  • Q値 どのくらい熱が逃げにくいか
  • C値 どのくらい家に隙間があるか
  • UA値 どのくらい家の外に熱量が逃げやすいか

※すべて断熱性能を示し、数値が小さければ小さいほど省エネな住宅といえる

顧客満足度ランキングにランクインされたハウスメーカーの断熱性能

ハウスメーカーによっては、調べても調べてもわからないものもありました。

たぶん非公表なのだと思われます。

私の勝手な推測ですが、あえて公表しないということは、公表しないことによるメリットのほうが大きいのではないかと思います。

鉄骨系のメーカーは断熱性能が不利になるから仕方がないのかも。

結果的には一条工務店が圧勝かな、という感じですね。

一条工務店は「家は性能」と言って売り出しているくらいですから納得です。

総合的にみると、満足度20位のアイフルホームはUA値が一番低いですし、18位の桧家住宅がC値は一番低いです。

断熱性能が高いからと言って満足度が高いわけじゃないのかも。

 

そもそも施主がハウスメーカーに求めているものは何?

ここまでくると、顧客の満足度の根拠がよくわからなくなってきました。

オリコンの顧客満足度ランキングではリサーチした14,954人に、ハウスメーカーを選ぶときに重視したことを聞いています。

ハウスメーカーを選ぶときに重視したこと

 

1位は断トツで住宅の性能

先ほど書いた断熱性能では、満足度との明確な因果関係を知ることはできませんでした。

断熱性能以外で考えられる性能としては

  • 耐震性
  • 耐久性
  • 遮音性
  • 水密性
  • 耐風性
  • 通気性

各ハウスメーカーの『売り』をあげるとすると、ここには書ききれないほどあります。

勝手な私見を書くことを許していただくならば

  • ハウスメーカーによって売り出し方にウマい下手がある
  • 細かくて専門的な数値や説明は素人にはよくわからない
調べれば調べるほど、どこのハウスメーカーの家も素晴らしい家だと思えてきて混乱します。

 

ハウスメーカーのキャッチフレーズを比較して顧客満足度の違いを探ってみた

ハウスメーカーのキャッチフレーズを比較して顧客満足度の違いを探ってみた

性能に関する専門的でより詳しい内容よりも、ハウスメーカーの謳い文句に施主が惹かれるのでは?と考えました。

そこで、顧客満足度ランキングにランクインしているハウスメーカーのキャッチコピーを調べてみました。

ハウスメーカーのキャッチコピー

※複数あるキャッチコピーの中から特徴的なもの、またはHPのトップページに大きく載っているものを選びました。

キャッチコピーにはハウスメーカーの色が出る

この作業、地味ですけど結構楽しかったです。

どれも公式HPから抜粋させていただきました。

これだけの数のHPを見比べてみると、ハウスメーカーによってずいぶん売り出し方が違うものだなあと感じました。

キャッチコピーひとつとっても抽象的でいまいち内容がわからないものもあれば、ハウスメーカーの特色をそのままフレーズにしているようなものもあります。

自社のブランド力を前面に出している強気なキャッチコピーもありますね。

 

ハウスメーカーが今一番アピールしたい事

キャッチコピーを見ていると、材料、断熱性能、価格、間取りなどハウスメーカーが特にアピールしたいものがわかります。

一覧にしてみると、家の中が快適だったり、省エネ(節約)だったりと入居後の暮らしの質が上がる性能をアピールしていることがよくわかります。

  • 材料の質に関するこだわり
  • 家を建ててからの経済的な不安を取り払う
  • なんだかよくわからないけど新しくて凄い技術

この辺を前面に出したキャッチフレーズが多かったです。

 

ハウスメーカーを勝手に比較してみた感想を述べてみる

ハウスメーカーを勝手に比較してみた感想を述べてみる

今回、いろいろハウスメーカーのことを調べてみて思ったことは

やっぱり家づくりって楽しい!!

色々なハウスメーカーのHPを見て比較していたらワクワクしてしまいました。

けれどそれと同時に頭の中が混乱・・・。

これからハウスメーカーを決めるという方は、『新しい家での暮らしに何を求めるのか』を考え整理することをお勧めします。

  • 災害に対する安心感
  • 入居してからお金のかからないエコな生活
  • 健康で心地よくいられる家
  • 子供が走り回れるような大空間のリビング

より具体的にイメージすると、ハウスメーカーを選ぶきっかけの一つになるかもしれません。

新しい家での暮らしをより具体的にイメージすることの大切さは、過去の記事でも熱く語っていますので興味のある方はぜひご覧ください。

また、今回の記事は完全に私見中心の内容でしたが、もう少し客観的な内容はこちらの記事にて詳しく解説しています。

ハウスメーカー選びに悩んでいる方はぜひ、こちらの記事も参考にしてみてください。





 

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