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【間取り公開】3階建てで後悔しないためには収納計画が必須【動線VSデザイン】
前回の記事では、
生活動線をよりよくするために
リビングの広さや間取りの制限をしなくてはいけないくらいだったら
少々使い勝手の悪い間取りであっても
収納や暮らし方でカバーするほうを選ぶ、と
長々と力説しましたが
実は生活動線以外の動線で
設計段階で考慮しておくべき動線があります。
これは、
設計当時、幼稚園生と入園前だった上の子たちが
小学生になった現在まで
何度も、実感した点でもあります。
最優先ではないけれど、考慮しておくべき動線
前回の記事で、
間取り図上で、家族それぞれの立場になって
妄想生活を送るべきということを
強く強くおススメしましたが、
ここで忘れがちなのが
お客様の登場です。
考慮しておくべき動線とは、
つまり、
来客動線のこと。
子供が4人もいるので
ママ友との付き合いもそれなりに多く
いろいろなお宅にお邪魔する機会があるのですけど
「散らかっててごめんね~」
と言われながら
生活観満載のキッチン脇を通り過ぎてリビングに案内されて
逆にこちらが
なんか、すいません・・・・
と申し訳ない気持ちになるようなことがあったりします。
子供たちが
リビングの隣の和室の、閉じられている扉を
バシッと開け放つと
洗濯物が大量に干されていたり・・・。
もちろん、
これらも工夫次第で何とでもなる問題だとは思うんですけど
せっかく自由に設計できる注文住宅ならば
来客動線、というのも
考慮するべきだと思います。
たとえば、
お客さんが来たとして
リビングに案内する
お手洗いやトイレを使ってもらう
お茶を出すときなど、キッチンや食器棚などが
どこにあればスマートに振舞えるか・・など。
とくに洗面所って
脱衣所と兼用しているお宅が多く
洗濯機や洗濯物、洗剤なんかもあったりして
生活観が出やすい場所だと思うんです。
お客さんが来ることよりも
家族が使うことのほうが圧倒的に多いわけだけど
ここがホテルライクなデザインだったり
生活観を感じさせないような配置や工夫がされていたりすると
招かれている人も、
気持ちよく使えると思うんです。
我が家は1階が玄関、2階が寝室や子供部屋、
3階がリビングになっているので
お客さんが来たときには2階のプライベートなスペースを通らなければならないのが
設計段階でネックとなる部分でもありました。
玄関からお客さんを通す部屋(我が家ではリビング)が
あまりにも遠いと
来客動線としてはあまりいいものといえないと思うのです。
幸い、
ホームエレベーターが玄関前にあって
3階のリビングの中でとまるので
いらっしゃいませ・・・
こちらから3階へどうぞ
とエレベーターに乗ってもうらう事にしています。
よく遊びに来てくれるような
親しい間柄ですと
荷物だけ乗せてもらうよ~
といって、階段であがってきてくれる人もいます。
それから、
子供がある程度の年齢に達すると
子供だけで遊びにきたりもします。
こちらも考慮すべき動線だと思います。
たとえば
子供が遊びに来たときに
だんなさんが日中、家にいるとか
部屋が散らかっているから
リビングを通って子供部屋に行ってほしくない人もいると思いますし
逆に、
どの子が来ているのか知りたいから
必ずリビングを通ってから子供部屋に行ってほしいという人もいるでしょう。
また、普段ベランダで洗濯物を干しているという人は
雨の日バージョンの来客も想定しておくと
リビングに洗濯物を干しっぱなしで、いらっしゃい・・・
なんて事を回避できるかもしれません。
来客動線は
それぞれの家庭で
来客の頻度や、お客さんとの間柄などが違うので
一概に、こんな動線が便利ですよ
というものでもありませんし、
第一は、そこに暮らす人自身の生活が最優先されるべきですが
あらゆる場面を想定しておくと
不意な来客にもスマートに対応できるかもしれません。
インテリアで作る動線
前回の記事では、生活動線の中でも主に家事動線。
今回の記事では来客動線について書きましたが
家族それぞれの、生活に伴う単純な動き、
についても考慮するべきかも知れません。
たとえば、
我が家の場合ですと
私が夕飯を作っている間、
先に子供たちがお風呂へ入って
夕飯を食べたあと
テレビを見たり、ゲームをしたりしています。
その後、主人が帰宅して
お風呂に入って3階のリビングに上がってきます。
そこで、ダイニングでまずビールを1杯!!となるのですが
このとき、
毎回毎回、
テレビの前を主人が通らなければダイニングへいけない動線だとしたら
どうでしょうか??
その後
主人が食べている夕飯をちょとつまみに
長男がテレビの前を通ってダイニングへ・・・
たいしたことではないですけど
なんとなく気になる・・・
感じしませんか??
我が家では、
子供たちがテレビゲームを真剣にしているときに
私がテレビの前を通ると大ブーイングです。笑
部屋の中の動線というのも、
考えておくべきだと思います。
ただしこれは、
ソファーやテーブル、棚など
インテリアでカバーできるかもしれません。
子供の動きを見ていると
ぐるぐる回るのが大好きです。
お母さんの周りをぐるぐる・・・
テーブルの周りをぐるぐる・・・
部屋中をぐるぐる・・・
一方通行の動線よりも
流動的な動線のほうが
家族が多ければ多いほど動線がぶつかることが少ないと思います。
先ほどのテレビの前を通る動線とは別に
ソファーの後ろにも動線を作っておけば
わざわざテレビの前を通らなくても
ダイニングへ行けるわけです。
リビングのレイアウトを考えるときには
新居で使う予定の家具や家電をあらかじめ決めておいた上で
行き止まりがないような配置を考えたり
インテリアなどの買い替え時にも対応できるようなゆとりも大切かもしれません。
小さい子供がいるお宅は、視界にも要注意!
こちらは、いわば視線の動線といえるでしょうか。
小さい子供がいるお宅や、
これから生まれる予定のあるお宅では
ママやパパからの視界もきちんと考えてあげてください。
旧家では
1階にリビングがあったのですが
当時ヨチヨチ歩きだった長女はしょっちゅうリビングの窓から脱走しようとしていました。
普段、子供たちとリビングにいることが多いのですが
リビングから、玄関をはさんで向こう側の
(つまりリビングからは見えない)
和室の広縁から脱走しようとして転がり落ちたこともあります。
もちろん、
窓の鍵を閉めるとか
ベビー用の危険回避グッズを使って
事故を防ごうとすることが第一ですが
特に日中過ごすことが多いリビングでは
窓が死角になっていたり
触れられてほしくないところが死角になっていたりすると
ママ自身の精神衛生上に大きく影響します。笑
こちらも、
子供に目が話せない時期なんてあっという間のことなので
ベビーゲートをつけるなど工夫次第でカバーできる問題ではありますが
設計段階で、危険を予測しておくと
子供の成長に合わせて、対策がスムーズに行えると思います。
ちなみに、
我が家のキッチンにたつと
リビングやダイニングが見渡せ、
子供たちの様子がよくわかり
目の前の大きな窓からの景色もよく
気持ちよく料理をすることができます。
子供がいないお宅でも
キッチンからの視界、
家事効率を上げる秘訣かもしれません。笑