主のいなくなったハウス
毎日更新をしていたこのブログですが、しばらくお休みしていました。
じつは先日、我が家の犬(くう)が亡くなりました。
それからというもの、なんだか何もやる気が起こりません。
あんなに書きたいことがいっぱいあったのに、
どれもこれもすっかり頭の中から消えてしまい、ずっと書けずにいました。
この住宅カテで、全然関係のないことを書くのは申し訳ないなと思いつつ
どこかで自分の気持ちに踏ん切りをつけなくては、まだまだ前に進めそうにないので、この場所を借りることにしました。
16歳の老犬で、大往生だったと言いたいところですが、8年くらい前から謎の大腸炎を発症。
以来、亡くなるその日まで、ずっと苦しい日々を過ごしてきました。
症状は、とにかく常に下痢。
一日に何度も何度も。
ここ数年は、肛門近くの大腸に潰瘍ができてしまい、つねに残便感があるようでしぶり便がひどく、時には脱腸をしてしまうほどでした。
栄養を腸で吸収できないことで、外へ行くと石や草を食べてしまい、散歩へ行くこともままならず。
(ミネラルなどを本能的に摂ろうとするそうです)
足りない栄養を得ようと食糞もするようになってしまいました。
1か月に何度も病院へ通い、血液検査や内視鏡検査を繰り返し
毎日大量の薬を飲ませ、アレルギー用の特別なドッグフードをいくつも試し
あらゆる手は尽くしたはずなのに、いっこうによくなる気配すらない。
ほんとうに、くうにとっても、私たちにとっても、長くて苦しい日々でした。
あまりにも症状がひどく常に下痢、血便が続いているので、部屋の中に放し飼いにできる状態ではなく
ハウスに閉じ込めておくことしかできませんでした。
どこかへ遊びに行っても、くうのハウスをきれいにしなきゃと時間ばかり気になるし
仕事から疲れて帰ってきても、まずはくうのハウスの掃除から
正直、嫌気がさしてしまうときもありました。
こんな状態で、いつもいつもお腹が痛くて、いつもいつも閉じ込められてて
ただ生きてるだけで、くうは幸せなんだろうか
苦しくても、一番つらいのはくうだからと踏ん張ってきましたが
この思いはいつもいつも私の心の中にあって
亡くなった今でさえ、消えることがありません。
もしかしたら、子供が生まれたことがストレスだったんだろうか。
もしかしたら、うちに飼われなければ、こんな苦しい思いをせずにすんだんだろうか。
こんなことを考えたところで、何の意味もないことは分かっているんですが、ぐるぐる同じことばかり考えてしまいます。
主がいなくなってしまったハウス。
亡くなる前は、くうが死んでしまったあとは何に使おうか、なんて言っていましたが
本当にいなくなってしまった今、何も考えられずにいます。
とりあえず掃除だけでも
ゲートを外すだけでも
という思いはあってもなかなか行動に起こすことができず、水入れの容器さえそのままハウスに置きっぱなしの状態です。
元気だったころは、よく公園へ散歩に行きました。
花の匂いを嗅ぐのが好きだったので、ハウスに花や緑を置いてあげようともうひと踏ん張り
自分に喝をいれて、供養してあげたいと思っています。