バルコニーで何がしたいですか?
家づくり中、バルコニーでやってみたい事を家族で相談してみました。
- 近所で開催される花火大会をバルコニーから見たい
- バーベキューをしたい
- プールを置いて水遊びをしたい
- 手作りパンを作ってバルコニーで朝ご飯を食べたい
- 昼寝したい
- 瞑想したい
- ストレッチしたい
- ハーブを育てて料理に使いたい
- ビールを飲みたい
書き出すと止まりません!
家族の夢を叶えるために、バルコニーのプランニングで意識したことを書いてみます。
- 小さい子供がいるから安全であること
- プライバシーを確保したい
- 開放感のある気持ちのいいスペース
- ある程度の広さを確保する
プライバシーと開放感って矛盾してるじゃん!って思いますよね。
そこで私がたどり着いた結論がこちら。
- バルコニーの手摺の高さを工夫する
- バルコニーライフを豊かにする設備を付ける
今回は、手摺の具体的な高さや、その結果感じていること、実際に採用したお気に入りの設備について書いています。
- 実際に満足している人のバルコニーを見てみたい
- バルコニーって洗濯以外にどんなことができるの?
- わたしも夢のバルコニーライフ送りたい!
- ちょっとこだわったバルコニーにしたい
- 安全なバルコニーってどのくらいの手摺の高さ?
バルコニーのプランニングに悩んでいる方はぜひご覧ください。
バルコニーの手摺、安全な高さってどのくらい?
バルコニーの手摺の高さに規制はあるの?
機能やデザインよりも、まずは安全第一です。
バルコニーの安全を保つには、手摺の高さはどのくらい必要でしょうか?
まずは建築基準法施行令で定められている高さを見てみましょう。
屋上広場又は二階以上の階にあるバルコニーその他これに類するものの周囲には、安全上必要な高さが一・一メートル以上の手すり壁、さく又は金網を設けなければならない。
(引用:建築基準法施行令 第126条)
ただし、126条のちょっと前になる第117条にはこのように書かれています。
この節の規定は、法別表第一(い)欄(一)項から(四)項までに掲げる用途に供する特殊建築物、階数が三以上である建築物、前条第一項第一号に該当する窓その他の開口部を有しない居室を有する階又は延べ面積が千平方メートルをこえる建築物に限り適用する。
(引用:建築基準法施行令 第117条)
2階建ての住宅は適用外だというのです。(第5章第2節)
ただし、この1.1mという高さは安全上の根拠があるとされています。
例えば、建築基準整備促進事業では平成25年に「階段、手すり等日常安全に関わる基準適用の合理化に関する検討」という研究が行われています。
この研究では人形を使って、転落防止のための高さの検証実験がされています。
バルコニーは手摺壁にして子供の転落事故を防止する
我が家のバルコニーは、リビングのすぐ隣に位置しているのでここは慎重に検討しました。
バルコニーが3階になるので、法令の1.1mは遵守しなくてはならないのですが、具体的な高さや素材、形状など悩みました。
ということは、手摺に手をかけてから膝を乗せたり、足を引っかけられるところがあると、乗り越えられちゃうわけです。
具体的に言うと、こんな感じに腰壁の上に手摺がついているようなもの。
低めの腰壁から素材が変わっているもの。
最近はポリカーボネート板にきりかわっているタイプをよく見ますよね。
この画像はマンションですけど、アクセントにスリットを入れたりするのも個人的にはちょっと不安です。
子供の足ってとても小さいので、ちょっとした隙間でも簡単に足を引っかけることができてしまいます。
というわけで、我が家は壁が手摺の役割を果たす『手摺壁』を選択しました。
現在3歳(幼稚園年少)の次女がバルコニーの手摺壁の前に立つとこんな感じです。
まだ手を伸ばしても届きません。
ちなみに現在6歳(幼稚園年長)の次男はこんな感じ。
手摺の高さ以外にも、室外機の位置や置いてある椅子の配置、重さ(簡単に移動できない重さ)などを考慮しました。
我が家の子供たちは、バルコニーの壁を乗り越えようとしたことは一度もありません。
これは、子供の性格によるところも大きいのかなと感じています。
ただ、我が家のようにリビングバルコニーの場合は、遊びに来た子供も出入りする可能性があるので、より慎重に安全性に配慮したほうがいいでしょう。
バルコニーの手摺の高さを145cmにした理由
先ほど書きましたが、我が家のバルコニーの手摺の高さは145cmです。
安全上必要な高さが110cmなので、かなり高いと感じるかもしれません。
プライバシーに配慮したお籠りスペース
住宅街の中の一軒家なので、3階とは言え周囲の視線は気になります。
プールで遊んだり、バーベキューをしたり、夢はいっぱいですから、思う存分楽しむためにも周りが気になるようだと楽しみが半減してしまいます。
我が家を外から見た様子です。
バルコニーの中の様子がわかりますか?
この時、実はバルコニーの中で子供たちがはしゃいでいます。
そとから丸見えだと、全力ではしゃげません。
バルコニーが道路に面しているから洗濯物が丸見えで嫌だな、というようなお宅にもおすすめですよ。
見たくないものを隠す
実はこれがバルコニーの手摺の高さを145cmにした一番大きな理由だったりします。
私の身長は155cmなんですけど、手摺の前に立つとちょうど鼻の先くらいの高さになります。
バルコニーから外を眺めた実際の視界がこちら。
覗き込むとかろうじて周りの家の屋根が見えるという感じです。
家の中に入っても、もちろん見たくないものは見えません。
ダイニングチェアに座ると、目の高さのちょっと上に手摺の黒い部分が来ます。
先ほども書いたように、我が家の立地は住宅街の真ん中です。
3階から見える景色は統一感のない屋根ばかりではありません。
裏側にある砂利の駐車場には何台もの大きなトラック。
お隣さんには、朽ち果てた倉庫のような建物。
そして屋根にのってる古い大きな温水器!
見たくないものを隠すために、バルコニーの手摺を高くしたのです。
バルコニーの手摺の高さを145cmにしたら思わぬメリットがあった
家の中から見える景色が額縁のように見える
これはほんとにいい意味で計算外でした。
リビングのソファーやダイニングチェアに座っていると、バルコニー越しに見える景色が額縁に切り取られたようになるのです。
こんな感じで、見たくないものを隠した額縁です。
アンテナや電線はちょっと残念ですが、ほかは遠くの山と空しか見えません。
ダイニングチェアに座った時の実際の視界です。
ソファーでゴロゴロしていても見えるのは額縁の中の空だけ。
(と、汚れた窓ガラス・・・)
この方向に窓を作ったのは、周りの景色を知ったうえでもちろん計算だったわけですが、計算以上のメリットを感じています。
バルコニーの手摺の高さ以外にも快適の秘密があります
実はバルコニーの手摺の高さ以外にも、夢のバルコニーライフを満喫するための秘密があるのです。
開放感アップのためにした工夫
そんなに広いバルコニーではないので、すべての手摺を145cmの手摺壁にしてしまうと、ちょっと圧迫感を感じるかもしれません。
そこで、3辺のうち1辺は視界が抜けるようにしました。
ここは安全面を重視したい私と、抜け感にこだわる設計士さんとでさんざん議論しました。
結果的にはこれでよかったと心から思っています。
ただし子供たちが小さいときは、安全対策をしっかりしました。
具体的には柵に足をかけられないよう、ちょっと堅めのネットを結束バンドで貼り付けました。
上の画像は、ネットがついているときの画像ですが、黒いネットを使ったのであまり違和感がないと思います。
ここからは、庭の様子を見ることができます。
子供たちが遊んでいるところをソッと見るのが好きです。
また、住んでからわかったことですが、こちらの方向にも毎年花火が打ちあがるのでそれも夏の楽しみの一つになっています。
遊べるバルコニーにするためにした工夫
照明、屋外コンセント、水道を完備しています。
水道はプールやハーブ菜園に必需品です。
また、バルコニーでバーベキューやランチをしているときに、ちょっと手を洗いたい、なんてときにも助かります。
屋外コンセントはホットプレート用です。
もっぱらバーベキューはホットプレートなズボラーですが、気軽にバーベキューができるのでお勧めです。
照明は3か所付けました。
時間を気にせずバルコニーライフを満喫できるので、照明も必需品です。
ワングレード上のバルコニーライフのための工夫【一番おすすめ】
これです。
我が家のバルコニーで一押し。
わかります??
ハンギングバスケットをぶら下げている、フック。
これが、壁に3つと、軒天に3つ、全部で6つ付いています。
先ほどの画像のように、グリーンをぶら下げたり。
お気に入りの小物をぶら下げたり、夏のビアガーデン開催の時はちょっと洒落た照明をぶら下げたり。
プールの時の日よけにタープを付けたりもします。
クリスマスの時期はきらきら光るライトコードをフックに絡ませるのも子供たちに好評でした。
中でも一番おすすめがハンモック。
天気の良い日にハンモックでゴロゴロしながら眺める空は最高!
いろんな使い方があってとっても楽しいです。
もちろん、設計段階からフックを付けることを決めていたので、それなりの重量に耐えられる場所に取り付けています。
一つ数千円のフックなのに、なかなか優れものです。
フックの部分がくるくる回る様なものも、便利そうですね。
もしも施主支給ができるようなら、ぜひ採用検討してみてください。