子供が自分から片づけをするようになる秘訣をよく聞かれます
我が家にはよくお友達が遊びに来てくれるんですけど
「どうやったらこんなに片付くの?」
「子供たちはなんで散らかさないの?」
と聞かれることが多くあります。
基本的に、我が家はすべて隠す収納です。
お客さんが来るタイミングで全部きれいに片づけてしまえば、とってもすっきりして見えるわけです。
そうは言っても、パパッと手早く片づけることができるのは子供たちのおかげだと思っています。
散らかる原因のほとんどは、おもちゃや文房具ばかり。
とにかく子供たちのものが多いですもの。
今回は、片付けが得意な子どもに育つように私が普段工夫していることをご紹介します。
少し話が長くなりそうなので、
片付け上手な子供にさせるための工夫
- 親の心得と片付けルール
- 収納方法とおすすめアイテム
- 考え方
の3つの記事に分けて書いていきます。
順番にご覧いただけるといいかと思います。
こんな方におすすめ
- 自分自身も片付けが苦手
- 何歳くらいから片付けをさせるべきかわからない
- 子供がおもちゃを散らかしっぱなしで困っている
- 結局自分(親)が片付けたほうが早いと思っている
- 片付けが得意な子どもに育てたいと思っている
片付けられない子供の親は、片付けをしている背中を見せるべし
親が片付けが苦手だから、子供も片付けられない。
親が子供の代わりに片付けてばかりいると、子供が片付けられなくなる。
色々な話を耳にしますが、私の考えはこうです。
片付いている状態を知らなければ、子供は片付けられない。
つまり、
- この状態が片付いている状態だよ
- この状態を片付けのゴールにしようね
と、『片付けた後の部屋の状態』を教えてあげなくては子供は片付けられません。
まずは親である自分の行動を見直してみましょう。
収納とは使う人が必要な時に取り出しやすく収めること【自己満足な収納してませんか?】
『とりあえず置き』には専用のボックスを用意する
子供が片付けのゴールを覚えるには『片付けた後の部屋の状態』はいつも一緒である必要があります。
忙しいとつい、とりあえずここに置いて後で片付けようという『とりあえず置き』をしがちです。
片付けの方法としては、『とりあえず置き』が一番楽な方法だからです。
よくあるとりあえず置き
- 学校や幼稚園から配られたプリントをカウンターの上に出しっぱなし
- 帰宅後カバンをリビングの隅に置きっぱなし
- 高いところから取り出した書類を元に戻すのが面倒だからテーブルに置きっぱなし
- 読んだ雑誌を置くところがないから階段に積みっぱなし
このように『とりあえず置き』の場所や物がバラバラだと、『片付けた後の部屋の状態』が毎日変わってしまいます。
そこでおすすめなのが『とりあえず置き』専用のボックス。
とりあえずここに置いておこう、というものはすべてそのボックスの中へ一旦入れてしまいます。
このボックスはあとで片付けるものを置く場所です。
常にとりあえず置きボックスに入りっぱなしになっている物は、本来の片付ける場所を再検討する必要があるかもしれません。
とりあえず置きボックスが置いてある場所が、いちばん片付けやすい場所なのかもしれません。
その場合は、とりあえず置きボックスのそばに収納スペースを確保してあげましょう。
あちこちの『とりあえず置き』をなくすための工夫をしてみる
とりあえず置きボックスを置いたのに、どうしてもあちこちに物を置いてしまう、という人はとりあえず置けないよう工夫をしてみましょう。
腰から胸の高さに空いているスペースがあると、つい物を置いてしまいがちです。
例えば玄関を入ってすぐの下駄箱の上や、キッチンカウンターなど。
自分が『とりあえず置き』してしまいがちな場所を探してみましょう。
とりあえず物を置いてしまわないように
- お気に入りの小物を飾る
- 憧れの人や物の写真を置く
- 花を飾る
など、散らかしたくなくなるような演出をしてみるといいかもしれません。
そのほか具体的な片付けの方法がわからないという方は以下の記事を参考にしてみてください。
片付けをしたら運気が上がった体験談と散らかっている家が不運なワケ
片付けられない子供にしないためのトレーニングは赤ちゃん時代の遊びから
片付けは習慣です。
出したものを、元の場所に片付ける。
この感覚を2、3日で身につけさせるのは不可能です。
しかし習慣になってしまえば、決して難しいことではありません。
ですから、お片づけを始めるのは早ければ早いほどいいでしょう。
お座りやハイハイができるような赤ちゃんなら遊びながらお片付けトレーニングを始めましょう。
赤ちゃんからできるお片付けトレーニング
おもちゃ箱へポイポイ
お母さんが用意した箱におもちゃをポイポイ入れさせます。
「ないないしようね。」と声をかけてあげながらお母さんも一緒にお手伝いしてあげてください。
お片付けトレーニングの声掛け
- おもちゃ箱はおもちゃのおうち
- おもちゃは遊んだあとはおうちに帰るんだよ
まずはお母さんやお父さんがお見本になって意識的に伝えてください。
とにかく大げさに褒める
赤ちゃんがポイポイできたらとにかく大げさに褒めてあげてください。
お片付けトレーニングの誉め言葉
- 上手にないないできたね!!
- おもちゃ、ちゃんとおうちに帰れたね!!
お母さんやお父さんが褒めれば褒めるほど、赤ちゃんはこの遊びが大好きになります。
得意げにお片付けしてくれますよ。
遊ばなくなったらお片付け
遊ばなくなったらおもちゃは一旦おうちに帰るんだよということを感覚的に身につけさせます。
とは言え、お片付けしているうちにまた遊びだしてしまうことも。
そんな時はまた自由に遊ばせてあげてくださいね。
お片付けも遊びの一環だということを忘れずに。
片付けられない子供には、片付けるタイミングを固定化することが大事
就学前の子供に必要な片付けトレーニング
幼稚園や保育園に通い始めた子供なら、もう少し本格的なお片付けトレーニングを始めましょう。
園生活の中で、使い終わったらお片付け、という事はお約束として理解していると思います。
約束と言うと
守らなくてはいけない=やらされている事
となりがちです。
約束ではなく、習慣にすることがポイントです。
幼児に片付けを習慣化させる具体的な方法
生活の中の一区切りに『片づけタイム』を忍ばせます。
- ご飯だからお片付けしてね
- これ片づけたらおやつにしようね
- お出かけするから片付けよう
- お片付けしてからねんねしようね
何か新しいことが始まるときは、かならずきれいな状態からスタートさせます。
普段からこんなことやってるよ、という方も多いかと思います。
けれど、大事なことは毎日同じタイミングでお片づけを促すことです。
- 今日は予定があるから私(親)がやればいいや
- 昨日やったから今日はいいや
- 今日は時間があるから自分で片付けさせよう
では習慣にはなりません。
園ではお片付けができるのに家ではできない、という話をよく聞きます。
園では物を取り出すところから片付けるところまでが一連の流れになっています。
片付けをしなくては次の作業が始まりません。
家の中でも同様です。
放っておけばお母さんが片付けてくれるからいいや、と思わせないことが大切です。
小学生に必要な片付けトレーニング
我が家の小学生に至っては、もう少し『片づけタイム』が小刻みにやってきます。
例えば、ブロックで遊んでたけど、やっぱりゲームやろうかなーというとき。
必ずブロックを片付けてから、ゲームの準備をします。
小さいときから
『一つ終わったら一つ片付け』
と言い聞かせていたので、小学生になった今は当たり前のように片付けています。
小学生に片付けを習慣化させる具体的な方法
『一つ終わったら一つお片づけ』を徹底させます。
自分のタイムスケジュールにその都度『お片付けタイム』を設けます。
- 次に○○で遊びたいならこれをお片付けしなくちゃね
- お風呂から上がったらまた遊ぶから出しっぱなしでもいいやはダメ。
- そこを片付けたらお風呂に入ってきてね
園児は親のタイミングで片付けの時間を固定化していました。
小学生は、自分のタイミングで片付けをさせることが大切です。
園児は「○○したら、○○が終わったら片付けようね」でした。
小学生は「○○したいならお片付けしなくては」と自分で考えられるように変えていく必要があります。
これはなぜかというと、つねに片付けの時間を逆算する癖をつける為です。
もう小学生になればある程度時間の概念はありますから
- ○時から勉強するには何時に片付けをやり始めたらいいかな
- ○時に予定があるけど何時まで遊んでいられるかな
と、自分のスケジュールに合わせて片付けをできるようになることが大切です。
片付けられない子供には、細かい片付けルールを決めてあげる
年少さんの次男は最近、なんとなく我が家のルールを理解してきた様子です。
片付けずにほかの事を始めようとしているときに
「あれ?お片付けは??」
と声を掛けると、大慌てで片付け始めたりします。
意識はすでに次の遊び、ですから。
早く片付けて、次の事を始めたいんですよね。
ポイントは、遊んでいるときは口をださないということ。
そりゃ子供ですから、ブロックなんてやり始めると箱をひっくり返してそこら中にまき散らしながら遊びます。
夢中に遊んでいるときは大胆にやらせます。
『後でもう一度やるから出しっぱなし』は基本的にはナシ。
お絵かきをしていたのに、いつのまにやらゲームが気になって、ノートや色鉛筆がほったらかしなんて時があります。
片付けを促すと
「あとでもう一回やろうと思ってるのー!」
と言われることがあります。
それでも、ゲームを始めるつもりなら片付けさせます。
例えば、今遊んでいるけれど早くお風呂に入ってほしいときなど。
片付けなくていいからとりあえず入ってきて!と言いたい気持ちをグッと我慢。
気長に片付けし終わるのを待ち続けます。
どうしても予定を遅らせられないときは、片付けの時間を逆算して早めに片付けを促します。
一つ終わったら一つお片付けのルールは、親がぶれないことが肝心です。
どうしても壊したくないものは決まった場所に保管
ブロックで作ったものをとっておきたいという場合もあります。
工作をして大きなものを作ったけれど、机の中には片付けられないという場合もあります。
そんな時は、『一時置き用』と決められた場所にひとまず置かせます。
- 自分の勉強机の上
- テレビボードの上
- 玄関のチェストの上
というように、あらかじめ決められた場所に置いておく、というのが我が家のルールです。
ルールを破ってもいい特別な日は、ほとんどありません
片付けは、訓練が必要だと思っているので、毎日毎日根気よく伝えます。
親である自分がぶれないことが大切です。
- 今日は片付けなくてもいっか。特別ね。
というのは、よっぽどのことがない限り我が家ではありません。
よっぽどなこと、とは
- 急に具合が悪くなった
- うっかり遊んでる途中に寝てしまった
そんなことぐらいです。
大切な用事があるときなどは出かける時間を逆算して、それとなく声をかけたりします。
もちろん
○○の時間に間に合わないー!!
というときもありますが、それならみんなで大急ぎで片付けちゃおう!となります。
みんなの家だから、みんなで片付ける
みんなで片付けようと言っているときに
- 「これ、私が出したおもちゃじゃない」
- 「これ僕が捨てたゴミじゃない」
とか言い出すことがよくあります。
我が家は子供が4人なので、それだけ身に覚えがないものも多いです。
目の前にゴミが落ちていたら、自分のゴミでなくても拾ってゴミ箱へ捨てる。
当たり前のようでなかなか難しいです。
けれどみんなで住んでいる家なのだから、みんなで片付けるんだよということを根気よく伝えていきます。
誰でも片付けられるように、収納場所はみんなで決める
目の前に落ちているゴミと同様です。
目の前に落ちているおもちゃも、みんなで一斉にお片付けの時間では誰の物か関係なく、みんなで片付けます。
園や学校など集団生活を想像してみるといいと思います。
テンポよく集団生活を進めていくには全員がどこに何があるのかを知っている必要があります。
我が家では、一年に何度かおもちゃの収納場所を見直します。
その時は、基本的には子供たちにすべて決めてもらいます。
収納方法に関しては別の記事で詳しく説明しますが、大事なことは子供が自分で決めるという事です。
片付けられない子供に今すぐやるべきこと まとめ
我が家が実践している片付けのルール
- お片付けの完成形は親が整える
- 生活の区切りの時間で必ずお片付け
- あとでもう一回やるから出しっぱなしはナシ
- 飾る場所や一時置きの保管場所を決めておく
- 今日だけ特別お片づけをしなくてもいいよ、は基本的になし
- 目の前にあるおもちゃは、自分が遊んだものでなくても片付けられるようにする
- おもちゃの置き場所は子供が決める
ルールというとちょっと窮屈な感じがするかもしれません。
けれど、子供ってお母さんとの約束が実は好きだったりします。
- お母さんのお手伝いしてほしいな
- お母さんと○○ちゃんの約束ね
- ○○ちゃんがこうしてくれたらお母さん助かるな
- お母さんと一緒にやってみようか
などなど、ポジティブな声掛けをしてみてください。
一度にあれもこれもとルールを決めてしまうと子供は混乱してしまいます。
一番大事なことは、出したものは自分で片付けるという事。
それができなければ、じゃあどうしようか?と子供と相談しながらルールを決めてください。
また、両手を使ってきちんと並べる、ということがまだ難しい子供もいます。
ぐちゃぐちゃっと押し込んだりすることもあります。
まずは、自分でお片づけをできたことを思いっきり褒めて、後でこっそり入れなおしておけばOK!
片付けているときは余計な口出しをせず最後まで見守る、これ肝心です。
次は、片付けられない子供を片付け上手にするためにおすすめの収納方法とアイテムを紹介しています。