国土交通省の調査によると、平成30年3月末現在の建設業許可業者数は464,889業者だそうです。
もちろん、この数字には一般の住宅には関係のない大手デベロッパーなども含まれています。
46万以上の業者の中から自分の家を建てるハウスメーカーを選ぶわけではありませんが、世の中にはこんなにも建設業者にあふれているのです。
住宅雑誌のページをめくれば大量のハウスメーカーの紹介が載っている。
住宅展示場へ行けばどの家も素敵だし、インターネットを覗けば情報が多すぎてもはや大混乱。
ハウスメーカー選びって、結構大変ですよね。
本記事では私の経験談をもとに、ハウスメーカーの選び方で大切な6つの条件を解説しています。
ハウスメーカーを決める条件
- 構造や工法
- 性能
- 自分だけの特別な条件
- デザインや素材
- 営業や設計士との相性
- アフターフォロー
私も家づくりの初めのころは、手当たり次第に住宅雑誌を購入しいろいろな展示場を見ました。
あまりの情報の多さに混乱しましたが、この6つの条件で頭の中を整理して、家族全員が大満足の家を建てることができました。
- 色々見学しすぎてハウスメーカーを決められない
- いまから探そうと思っているけど何からすればいいかわからない
- 営業が煩わしそうであちこち話を聞きに行くのは不安
という人は、是非読んでみてください。
【ハウスメーカーの選び方】まずやるべき事は、どんな暮らしがしたいか考えること
私の経験から言わせてもらうと、家づくりの中で一番大切な作業は「どんな暮らしがしたいのか」をとことん考えることです。
なぜかというと、『あなたの理想の暮らし方』とは『あなたがどんな家を建てたいか』という質問の答えだからです。
これに関しては以下の記事に詳しく書いてますので、具体的なイメージがわかない、という人は是非一読してみてください。
建てたい家のイメージが明確になると、おのずとあなたに合ったハウスメーカーは限られてきます。
例えば、我が家の例で考えてみます。
私の理想の暮らし
- 開放感のある明るいリビングで子育てがしたい
- レースのカーテンをしなくても昼寝ができるくらいプライバシーを確保したい
- 眺望にもこだわりたい
- ゆるい2世帯住宅を建てて母と同居したい
- 駐車場は並列で停められるようにして、お客さんをたくさん呼べるようにしたい
ほかにもたくさんありますが、一例を挙げてみました。
ここからどうやってハウスメーカーを決めたのかを順に説明してみます。
この時点で少しハウスメーカーが絞られました。
- 自由度の高いハウスメーカー
- RC造、鉄骨造、ツーバイフォー
- 3階にリビングを作れるハウスメーカー
※木造軸組在来工法で3階建てを建てることは可能ですが、私は在来工法以外の工法を選択しました。
どんな家でどんな暮らし方をしたいのかイメージ出来たら次の6つの条件に沿って頭の中を整理していきましょう。
ハウスメーカーを決める条件
- 工法や構造
- 性能
- 自分だけの特別な条件
- デザインや素材
- 営業や設計士との相性
- アフターフォロー
ハウスメーカーの選び方①構造や工法を比べる
まずは主な工法をご紹介しましょう。
ハウスメーカーの選び方のファーストステップとして、まずは各メーカーの構造や工法の違いや特徴を頭に入れておきましょう。
戸建て一般住宅では以下の5つをおさえておけばOKです。
- 鉄筋コンクリート造
- 重量鉄骨造
- 軽量鉄骨造
- 木造軸組在来工法
- 木造枠組壁工法
それぞれの特徴を見てみましょう。
鉄筋コンクリート造
(出典:JPホームより)
柱や壁、床など住宅の主要な部分を、内側に鉄筋を配したコンクリートによって作る構造のこと。
メリット
- 圧縮に強いコンクリートとひっぱりに強い鉄筋のダブルいいとこどりで耐震性に優れている
- コンクリートが重いため、揺れは大きいが倒壊しづらい(1階が駐車場など、間取りによってはその限りではない)
- 主要部に木材が使われていないため耐火性に優れている
- 火災保険料が安い
- 遮音性に優れており、外部の音をコンクリートが遮断してくれる
- 部材(木造、鉄骨)を『組む』必要がないため隙間が極力抑えられ気密性、断熱性に優れている
- 耐久性に優れており法定耐用年数が47年と長い(木造22年、軽量鉄骨19年~27年、重量鉄骨造34年)
- 設計の自由度が高いため大空間の実現も可能
- R状の曲線の間取りが可能
- コンクリート打ちっぱなしなど、見た目がモダンで格好いい
デメリット
- 木造や軽量鉄骨造と比べて建築費が高い
- 解体費用が高い(坪単価4万円~8万円)
- 重量が重いため、地盤が頑丈でなければ建てられない(弱い地盤は地盤改良が必要)
- 結露が起こりやすいため適切な換気システムが必要
鉄筋コンクリート造で建てられる主なハウスメーカー
重量鉄骨造
(出典:へーベルハウスより)
厚さの6mm以上の鉄骨を使い梁と柱を組み立てていく構造
メリット
- 柱と柱の間が広く取れるため設計の自由度が高く大空間の間取りが実現可能
- 職人さんの腕に左右されることなく一定の品質が確保されている
- 鉄骨の強度が均一なため、木造のような品質の差や構造計算上の誤差が生まれにくい
- 木造に比べて火災保険料が安い
- 法定耐用年数が長い(34年)
- 工期が短い
- 解体する際に鉄が有価物になるため解体費が安くなる場合がある
デメリット
- 木造や軽量鉄骨造と比べて建築費が高い
- 重量が重いため、地盤が頑丈でなければ建てられない(弱い地盤は地盤改良が必要)
- 鉄が錆びやすく酸化するともろくなるため、海の近くなど建てる場所に注意が必要
- 壁厚よりも柱のほうが太く、室内に柱の出っ張りができてしまうためインテリアの配置に注意が必要
- 防火性には優れているが、熱に弱いため火災が起こると鉄骨の強度が激減する恐れがある
重量鉄骨造で建てられる主なハウスメーカー
軽量鉄骨造
(出典:大和ハウスより)
厚さの6mm未満の鉄骨を使い梁と柱を組み立てていく構造
メリット
- 鋼材を工場で製造しているため、工期が短い
- 鋼材を工場で大量生産することができるためコストが低い
- 部材の品質が安定している
- 職人さんの腕による品質の差があまりない
- 耐震性に優れている
デメリット
- 重量鉄骨よりも強度が劣るため筋交いを多めに入れなければならず、間取りの自由度が低い
- 工場生産の規格住宅の家が多く、変形地の建築などはむいてない場合がある
- 音が響きやすく防音性に劣る
- 鉄が錆びやすく酸化するともろくなるため、海の近くなど建てる場所に注意が必要
- 防火性には優れているが、熱に弱いため火災が起こると鉄骨の強度が激減する恐れがある
- 断熱性や気密性が低いため、十分な対策をしないと夏は暑く、冬は寒い家になりがち
軽量鉄骨造で建てられる主なハウスメーカー
木造軸組(在来)工法
(出典:日本ハウスHDより)
柱に対し水平に渡した梁と、斜めに入れた筋交いによって強度を上げる木造の工法
メリット
- 日本古来の工法のため、施工に慣れている業者を探しやすい
- 壁工法よりも間取りの自由度が高い
- 構造が単純のためリフォームをしやすい
- 木材の品質にこだわることができる
デメリット
- 木材の品質にばらつきがある
- 職人さんの熟練度が品質に影響する
- 工期が長い
- そのほかの構造、工法に比べて耐震性が劣る
木造軸組(在来)工法で建てられる主なハウスメーカー
木造枠組壁工法
(出典:セルコホームより)
2×4(ツーバーフォー)や2×6(ツーバイシックス)などが有名。
2インチ×4インチの角材に合板を貼り付け作った壁パネルによって、壁や天井、床を組み立てる工法
メリット
- 難しい技術が必要ないため職人さんによる品質の差があまりない
- 面で支えているため耐震性が高い
- 面で支えているため耐風性が高い
- 在来工法と比べると断熱・気密性に優れている
- 工期が短い
デメリット
- 壁で家を支えるため、構造上抜けない壁があり間取りの自由度が低い
- 構造体の木材にこだわることができない
- リフォームによる間取りの変更がしにくい
- 強度が下がるため開口部の大きさや位置に制限がある
- 断熱・気密性に優れているため結露が生じやすい
木造枠組壁工法で建てられる主なハウスメーカー
ハウスメーカーの選び方②性能を比べる
特に各ハウスメーカーが大きく独自のメリットを打ち出している性能が以下の3つです。
- 耐震性
- 気密性
- 断熱性
耐震性
建築基準法における耐震基準においては、震度6~7の大規模地震がおきても倒壊、あるいは崩壊する恐れがない建物を建築しなさいと定められています。
また注目すべきは、木造だろうが鉄筋コンクリートだろうが構造、またはそれらの工法に関係なく耐震基準を満たさなければならないという点です。
つまりは、よっぽど悪質な業者でない限りは、今新築するとすればある程度の耐震性は担保されていることになります。
これは住宅性能表示制度の耐震等級によって客観的に判断できます。
耐震等級
- 耐震等級1
⇒建築基準法を満たすレベル(震度6~7の大地震でも倒壊あるいは崩壊する恐れがない) - 耐震等級2
⇒建築基準法の1.25倍の耐震強度(長期優良住宅認定には耐震等級2以上が必要) - 耐震等級3
⇒建築基準法の1.5倍の耐震強度(住宅性能表示で定められた耐震性能の中で一番高いレベル)
- 耐震等級1
さらに、昨今頻発する大地震やこれから来るであろう大地震に備えて、メーカー独自の耐震実験を実施し結果を公表しています。
住宅の安全性を重視する方は、ハウスメーカーの選び方の基準に耐震実験の結果も加えてみてください。
耐震性能に力を入れているハウスメーカーをいくつかご紹介します。
三井ホーム プレミアム・モノコック構法
(出典:三井ホーム より)
ただでさえ地震に強いといわれている枠組壁工法に超剛性ベタ基礎と三井ホーム独自で開発した部材をミックスした最新構法。
三井ホームのおしゃれな外観からは想像できないほどの逞しさがあります。
パナソニックホームズ パワテック
(出典:パナソニックホームズより)
扉の耐震ロックや飛散しにくい合わせガラスなどの地震発生時の対策のほかに太陽光蓄電システムやエコキュートなど地震発生後もしっかり配慮されています。
大和ハウス xevoΣs+
(出典:ダイワハウスより)
独自のエネルギー吸収型耐力壁D-NΣQST(ディーネクスト)を開発。
大きな揺れに対して耐えることだけでなく、地震のエネルギーを効率的に吸収することによって構造体の致命的な損傷を防ぐという画期的な部材が標準で搭載されています。
その結果、持続型耐震構造と合わせて震度7クラスの地震に連続して耐える粘り強さを証明しています。
東日本大震災後もしばらく大きな余震が続いたので『繰り返す揺れ』に対する備えは必須ですね。
気密性
気密性が高い家とは、外部の空気が室内に入らず、室内の空気も外部に漏れることがない家です。
気密性は家の快適性にかかわる性能で、C値という指標を使って表します。
C値
- 相当隙間面積ともいい、建物全体の広さに対してどのくらい隙間があるかを数値化したもの。
- C値が小さければ小さいほど気密性は高くなる
断熱性
気密性とセットで語られることが多い断熱性。
こちらは外部と室内の熱の出入りを断つこと。
気密性で室内に空気を閉じ込め、断熱性で熱を外に逃がさないようにするイメージです。
(夏の場合は涼しい空気を逃がさず外の暑い空気を室内に入れない)
断熱性を表す指標はQ値とUa値です。
Q値
- 熱損失係数ともいい、どのくらい室内の熱が逃げにくいかを数値化したもの。
- Q値が小さければ小さいほど、熱が逃げにくく冷暖房が小さいパワーでよく効くという事。
Ua値
- 外皮平均熱貫流率ともいい、外皮の熱量がどれだけ家の外に逃げやすいかを表す指標
- 外皮の熱量をすべて合計し、外皮面積で割って平均値をもとめた数値。
- 外皮とは、外壁や屋根、天井、床、窓、ドアなど熱と熱の境目のこと。
- Ua値が小さければ小さいほど、熱が逃げる面積が小さく断熱性能が高いという事。
断熱性だけが高くても、もしくは気密性だけ高くても省エネ住宅は実現することができません。
住宅のスペックを重視したい方は、このような客観的な数値をハウスメーカーの選び方の基準にするといいでしょう。
高気密・高断熱な住宅づくりに力を入れているハウスメーカーを紹介します。
土屋ホーム CARDINAL HOUSE
(出典:土屋ホームより)
業界最高水準Ua値が驚異の0.24W/㎡・K(C値平均0.38㎠/㎡)
ー10℃以下の冬でも暖かく、夏は涼しい『北海道品質』を掲げているメーカーです。
独自の断熱BES-T構法に外断熱と内断熱のダブル技で高い断熱性能を確保しています。
一条工務店
(出典:一条工務店より)
言わずと知れた省エネ界隈では大人気の一条工務店。
こちらは中でも気密性の高さを売りにしておりC値は0.59㎠/㎡
高気密な家とは断熱性能だけでなく、花粉や虫など不快なものの侵入も防いでくれるという効果もあるそう。
アエラホーム クラージュ
(出典:アエラホームより)
Ua値0.39W/㎡・K、C値0.47㎠/㎡
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」において2014年の大賞受賞を含め、6年連続受賞
柱の外側の外張り断熱と柱の内側の吹き付け断熱のダブル断熱によって業界トップクラスの断熱性能を保持しています。
ハウスメーカーの選び方③自分だけの特別な条件から選ぶ
我が家の場合を例にしてみます。
開放感と眺望とプライバシーを兼ね備えたリビングを手に入れるために、3階がリビングの家を建てることに決めました。
そのほかにも、好きなテイストの家や間取りの計画など思いついたことをスクラップブックに書いたり貼ったりして具体的な資料を作りました。
そのスクラップブックをもっていろんなハウスメーカーに話を聞きに行ったわけです。
3階建て自体が建てられないとか、社内ルールでキッチンを3階に持ってこられないというところが多かったです。
メーカーによってはいろいろな制約やルールがあって、自由に家づくりができない場合や、オプションという形で金額が上がる場合があります。
- 構造上または法的にはできる間取りでも社内ルール的にNG
- 窓の形状や位置に独自のルールがある
- 柱や壁の間隔に独自のルールがある
どうしても〇〇な家が建てたい!!というこだわり派は、それが実現可能かをハウスメーカーの選び方の基準にしてもいいですね。
いくつか例をあげておきます。
建てたい家の希望(例)
- 太陽光パネルをつけたい
- 全館空調にしたい
- 1階よりも張り出した広いバルコニーが欲しい
- リビングは20畳以上の柱がない大空間にしたい
- 家の中に滑り台が欲しい
- 店舗を併設したい
- 防音室が欲しい
これらの希望を叶えられるのかどうか、まずは気になっているハウスメーカーに伝えてみましょう。
ハウスメーカーの選び方④デザインや素材から選ぶ
設計事務所でスタイリッシュでモダンなデザインの家を建てる
誰もが家を見ただけでハウスメーカーがわかるような、ステイタスを感じる家を建てる
住宅のデザインをハウスメーカーの選び方の基準にしている方も多いのではないでしょうか?
デザインや素材にこだわりがあるハウスメーカーをいくつか挙げてみます。
木材にこだわった和風テイストの家
日本ハウスホールディングス
(出典:日本ハウスホールディングスより)
檜の家にこだわったハウスメーカーです。
何度か展示場にお邪魔しましたが、和風の家ってやっぱり落ち着きます。
住友林業 和楽
(出典:住友林業より)
住友林業の家は何といっても軒天の美しさですよね。
昔ながらの本格的な和風住宅はもちろん、モダンな和風住宅も得意なハウスメーカーです。
北欧インテリアが似合いそうな木材の温かみを感じられる家
メープルホーム
(出典:メープルホームより)
デザインのバリエーションが豊富な輸入住宅のハウスメーカー。
HPを見ているだけで妄想が広がり幸せな気持ちになるのは私だけでしょうか。
素材にこだわった洋書に出てくるような家が好きな方は是非チェックしてみてください。
スウェーデンハウス
(出典:スウェーデンハウスより)
憧れの北欧注文住宅といえば、スウェーデンハウスという人も多いのではないでしょうか。
デザインだけでなく、断熱性、気密性をはじめとする住宅の性能も確かです。
木製サッシの3層ガラスも憧れます。
タイル張りのシャープな印象の家
クレバリーホーム
(出典:クレバリーホームより)
総タイル貼りの外壁が標準装備、耐震性、高気密高断熱性能も備えているうえ、自由設計。
坪単価も大手ハウスメーカーの中では低めと全体的にバランスのとれたハウスメーカーです。
セルコホーム
(出典:セルコホームより)
タイルだけでなくレンガの家も手掛けており、2×6の先進国であるカナダからの輸入住宅。
スタイリッシュとは少し違うけれど、重厚な雰囲気と輸入住宅らしい独特の外観が人気のハウスメーカーです。
ハウスメーカーの選び方⑤営業や設計士との相性から選ぶ
我が家のハウスメーカー選びの話に戻ります。
3階リビングの家を建てる!と決めた私は手当たり次第にいろいろなハウスメーカーに話を聞きに行きました。
「では、間取りを作成してお見積りさせていただきます」
と言われ、ワクワクしながら数日待ってようやく見積書と一緒に渡された間取り図は・・・。
と叫びたくなるほど、私のイメージしているものとかけ離れているのです。
ひどいものなんか、勝手に2階建てにされていたり、キューブのような真四角の家がいいと言っているのに、L字型の間取りにされていたり。
住宅の性能やデザインも大事なことですが、
- こちらの意図していることを正確に理解してくれているか。
- 感性や感覚が合うか。
営業や設計士との相性も大切です。
我が家の場合は最終的に
「面白いと思いますよ。構造的にも問題ありません。いい家になると思います。」
と設計士さんが言ってくれたハウスメーカーに決めました。
ハウスメーカーの選び方⑥アフターフォローのチェックも忘れずに!
住宅瑕疵担保履行法
まずは瑕疵のお話からしましょう。
瑕疵とは本来備わっているはずの機能や性能が備わっていない欠陥品という意味です。
住宅を供給する業者、つまりお金をもらって私たち消費者の家を建てて引き渡しをする業者には、瑕疵担保責任というものが義務づけられています。
引き渡しから10年間は、もしも住宅に瑕疵が見つかった時には責任を取らなければいけません。
法的な瑕疵担保の範囲は『構造耐力上主要な部分および雨水の浸入を防止する部分』とされており、具体的には以下の図の通りです。
(出典:住宅瑕疵担保責任保険協会より)
このような義務があることによって、ハウスメーカーのほとんどが1年点検、5年点検などのように定期点検を設けているわけです。
では、10年経つ前に自宅を建てたハウスメーカーが倒産してしまったらどうしましょう?
ここで、私たち消費者の助けになってくれるのが『住宅瑕疵担保履行法』です。
ハウスメーカーの倒産後に瑕疵が見つかった場合、家の所有者がなるべく少ない負担で修繕できるよう、住宅を供給する業者に資力の確保を義務付けています。
- 保険への加入
- 保証金の供託
保険金か保証金かどちらかの資力によって、修繕費用を補えるようにしています。
ハウスメーカー独自のアフターフォロー
10年間は、法律により瑕疵担保責任を義務くけられているという事を念頭に以下のことをチェックしてみましょう。
- 定期点検の有無
- 定期点検がある場合、その間隔と回数
- 定期点検が有料か無料か
- 定期点検が無料の場合、修繕はどこまでが無料でどこからが有料か
- 保証期間の有無
- 保証期間がある場合、何年間保証してくれるのか
- 保証期間中に瑕疵が見つかった時にどこまで保証してくれるのか
- 住宅のどの部分まで瑕疵と認めているのか
- アフターフォローは自社か委託か
- 委託の場合の業者名
- 委託先が倒産してしまった時の対応法
たくさんあって質問するのにちょっと気が引けてしまうかもしれません。
だけど、住宅って入居後は手間もお金もかかります。
大切なことなので、建ててしまった後に後悔しないよう確認しておきましょう。
ハウスメーカーの選び方で大切なのは優先順位
大事なことは、何を優先するかです。
まずは下の【 】の中を埋めてみましょう。
ハウスメーカーを決める条件
- 構造や工法は【 】がいい
- 性能は【 】を重視したい
- 自分だけの特別な条件は【 】
- デザインや素材でこだわりたいのは【 】
- 営業や設計士は【 】な人がいい
- アフターフォローは【 】がついていると安心
そのうえで、6つの条件の優先順位を決めましょう。
迷ったときは消去法も有効です。
- この条件はあまりこだわらなくてもいい
- この条件は自分で決められないから専門家の意見を聞いてみたい
このようなものは一旦、優先順位から外してしまいましょう。
ここで出来上がった条件こそが、あなたが建てたい家を建てられるハウスメーカーの条件です。
ここまで読んでもまだ1社に決められない!!という人は、気になっているメーカーすべての比較検討することをおすすめします。
性能やデザイン、品質に関するカタログをもらうだけでなく、是非ファーストプラン(間取り図)を作ってもらってください。
理由は以下のメリットがあるからです。
- カタログからは伝わらない、設計士や営業の対応力がわかる
- 複数のハウスメーカーに間取りを作ってもらうことで、アイディアのいいとこ取りができる
- どのくらい自分の条件とあっているハウスメーカーか、実際に確認できる
あちこち話を聞きに行く時間がない人や、面倒と感じる人もいるでしょう。
そこで私がお勧めしたいのが、タウンライフ家づくりという資料一括請求サービスです。
上に書いた3つのメリットのほかにも、タウンライフ家づくりをおすすめする理由が6つあります。
- 資金計画書も作成してくれるので、ハウスメーカーの費用相場を比較できる
- 取り寄せできるハウスメーカーが多い(大手含む600社!)
- 直接展示場に行ってアンケートを記入しなくても間取りプランがもらえる
- 何度も複数のハウスメーカーと商談しなくてもいい
- 土地が決まってなくても大丈夫
- 完全無料でお金も手間も時間もかからない(素晴らしい!)
この記事を読むことによって導き出した『あなたの条件』にあっている複数のハウスメーカーから資料を取り寄せて、賢く家づくりしましょう。
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