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滑り出し窓にちょっと工夫をしたら楽しみが増えた話【脱衣所の滑り出し窓の注意点】

以前、我が家流リビングバルコニーの楽しみ方をご紹介しました。

バルコニーは手摺の高さと設備にこだわって安全で楽しいスペースにしよう

自分たちの使い方次第で楽しみ方が変わるような『遊び心』を、実は家づくりの裏テーマにしています。

設計の段階で、こんなことをしたい、あんなものを置きたいと、入居後の暮らしのいろんな可能性を考えました。

実際入居してみると『あー、これはちょっと無理だったな』なんてこともあれば、逆に考えた以上のことができたり。

暮らしに幅があるっていうんでしょうかね?

思い通り、狙い通りにいかないこともあります。

だけどそれが入居してからの楽しみになったりもするんですよね。

とにかく、設計ではそういう『遊び心』も意識しました。

今日はその中の一つ、脱衣所の滑り出し窓をご紹介します。

また、脱衣所に滑り出し窓を付ける場合の注意点についても触れていきます。

  • 滑り出し窓って何?
  • 注文住宅ならではの工夫をしてみたい
  • 家づくり中、どのタイミングで外構も考えるべき?
  • 脱衣所に滑り出し窓を付けることを検討している
こんな方に読んでもらいたい記事です。

この記事が、皆様の家づくりのヒントになればうれしいです。

滑り出し窓についてザックリまとめてみます

脱衣所

滑り出し窓とは?

まずは滑り出し窓ってなに?って人のために少し解説してみます。

滑り出し窓とは?

窓の上下や左右につけられたレールの上を滑らせて外側に開ける窓のこと。

滑り出し窓と一言で言っても、その形状は色々。

滑り出し窓で一番一般的なものが『縦滑り出し窓』と『横滑り出し窓』です。

縦滑り出し窓

出典:LIXIL

縦方向を軸にしながら外側へ滑り出しながら開く窓。

横滑り出し窓

出典:LIXIL

横方向を軸にしながら外側へ滑り出しながら開く窓。

その他にも観音開きのように開く『両縦滑り出し窓』や滑り出し窓を複数連結させた『オーニング窓』などがあります。

滑り出し窓のメリット・デメリット

滑り出し窓のメリットとデメリットは次の通りです。

滑り出し窓のメリット

  • 閉めた時の隙間が小さく気密性に優れている
  • 風を取り込みやすく風通しがいい
  • 引き違い窓と違って幅が狭い場所でも設置できる

滑り出し窓のデメリット

  • 高価
  • 内側に網戸がつけられない
  • 外側に格子がつけられない
  • 雨が降ると窓の内側が濡れる

滑り出し窓の開閉ハンドルについて

また、それぞれの滑り出し窓には窓の開け方が2パターンあります。

  • カムラッチハンドル
  • オペレーターハンドル

カムラッチハンドル

ハンドルをガチャっと横にしすれば窓を開けられます。

ワンアクションで開閉でき、施錠効果もあります。

オペレーターハンドル

ハンドルをクルクル回して窓を開閉します。

網戸を閉めたまま開閉できるところがメリットです。

操作性のしやすさでいうと、カムラッチハンドルのほうが簡単です。

けれど、カムラッチハンドルのロール式網戸が個人的にはとっても使いづらく嫌いです。

この件はまた別の記事にでも。

 

滑り出し窓にちょっと工夫をしたら楽しみが増えた話

滑り出し窓にちょっと工夫をしたら楽しみが増えた話

脱衣所には一つだけ窓を付けました。

明るい脱衣所と浴室が希望だったので、本当はトップライトとかハイサイド窓なんかにすごく憧れました。

理想のお風呂場

出典:flickr

開放的で明るいお風呂や脱衣所が理想でした。

出典:LIXIL

こんな滑り出し窓を脱衣所につけて太陽のあかりたっぷりな脱衣所にしたかったのです。

けれど念願かなわず。

実際問題、敷地や立地、予算を考えてみると、開放的なお風呂や脱衣所は難しかったです。

とは言え、やっぱり明るい脱衣所は欲しい。

明るい脱衣所のために滑り出し窓に工夫をプラス

ならばどうしようか、と考えて採用したのがこの窓です。

脱衣所の窓

オペレーターハンドルの縦滑り出し窓です。

本当は、もっともっと小さい窓が付く予定でした。

それを急遽、特注にしてもらった思い入れのある窓です。

思い入れのある窓

一応、場所を考慮して曇りガラスにしています。

この滑り出し窓の問題点に関しては後ほど書くとして。

私の『遊び心』はこの上にあります。

遊び心のある窓

滑り出しの窓にクリアガラスのはめ殺しを組み合わせてもらいました。

(準防火地域なので網入りガラスになってますけど。)

デザイン的なことを言うと、もっとサッシ部分を細く目立たないようにしてほしかったのですが、予算を考えるとこれが限界でした。

室内から見える景色のために滑り出し窓に工夫をプラス

外構の構想を窓のチョイスと一緒に進め、『窓から見える景色』を意識しました。

このはめ殺しから、グリーンが見えるようにするためです。

例えば、

  • この窓の高さにまで育つような木の種類
  • 葉っぱの形はどんなものがいいか
  • 落葉樹にするか常緑樹にするか

そんなことを外構屋さんと相談しながら植栽する木を決めました。

本来ならば、植栽する段階から、窓から見えるくらい大きく育っている木を選ぶべきかもしれません。

けれど、あえてまだ若い小さな木を植え、窓から見える景色が変化していく過程を楽しむことにしました。

こうやって、入居当時はまだ小さい木だったのが、入居数年たってこんなに大きくなったのです。

入居当時の景色

入居当時はこの窓から見える景色は全然違うものでした。

そのころは、窓から見えるのは空だけ。

毎日使う脱衣所だから、少しずつ成長している木を家の中から実感することができます。

隣にも家があるので視線を遮るため、それから、早くあの窓から緑が見えますようにと大切に育ててきました。

晴れた日には、キラキラ光るグリーンの隙間から見える青空に癒されます。

この窓のちょうど裏手に洗濯機が置いてあります。

朝、洗濯物を干そうと脱衣所に入ってこの窓を見上げると、今日も一日頑張ろうという気持ちにさせてくれます。

 

滑り出し窓を脱衣所に採用する場合の注意点とは?

滑り出し窓を脱衣所に採用する場合の注意点とは?

先ほどちょっと触れた、滑り出し窓のちょっとした問題点。

リビングやダイニングに採用する分にはいいかなと思うんです。

問題は脱衣所に付けたとき。

構造上仕方がないんですけど、窓を開けたときに左右に隙間ができるんですね。

この隙間から室内の様子が見えてしまうんですよ。

夜間ならなおのこと!

窓を開けたときの扉の向きは考慮したんです。

だけど反対側にも隙間ができるなんて。

完全に盲点でした。

脱衣所の窓を決めるときは、実物を開閉して、思わぬところに隙間がないかをチェックしたほうが安心ですね。

一応、年頃の娘もいるので、ロールスクリーンをつけて対策しました。

ロールスクリーン

残念ポイントもありますけど、じゃあどうしようか?と暮らしをよくしようとアレコレ考える時間も実は好きです。

外からどう見えるか?

丸見えにならないかしら?

もちろん、プライバシーを守ることも大切ですが、『家の中からどう見えるか』も大切だと感じています。

遊び心のある窓が生活を豊かにしてくれています。

 





 

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