生活感をギュッとパントリーに押し込みました
家づくりの中で叶えたかったことの一つは、モデルルームのような生活感のないホテルのような空間にすること。
子供の多い我が家の場合、家の中でもとりわけリビングやダイニングキッチン周りは特に生活感が漂うスペースです。
- 大量の食品ストック
- キャラクターものやカラフルな食器や水筒
- 某夢の国テーマパークのポップコーンケースが4個
- すぐに汚れるので常に掃除用具はスタンバイ
- 工作好きの次男のための大量の文房具
- 心のこもった作品が4人分
数えだしたらきりがないですけれど、家づくり中の設計段階で、こまごまとした物のほとんどはLDKに置いたほうがいいと感じていました。
というわけで、パントリーには次のことを意識して間取りを決めています。
我が家がパントリーの間取りで叶えたかったこと
- ちょうどいい収納力を確保する
- 文房具など細かいものも使いやすい工夫をする
- 生活感をなくすための工夫をする
今回の記事では、これらの要望を叶えるためにした工夫や、実際のパントリーの間取りについてご紹介します。
パントリーの間取りを公開します
パントリーは1畳分の広さ
赤い部分がパントリーです。
パントリーなんて言うとちょっと恥ずかしいくらい狭い空間です。
引き戸を閉めてしまうと、パントリーと壁面収納の違いがわかりません。
Wikipediaによると、パントリーとは
食品や飲料のほか、日常使う頻度の少ない調理器具や什器類をストックするために利用される。
引用:Wikipediaより
だそうです。
パントリーの間取りを考えている段階ではもちろんそういう使い方を前提として検討していました。
けれど、具体的な収納計画を始めるとこの場所には食料や調理器具のほかにもっと収納するべきものが見えてきました。
パントリーの方角は北側
とはいえ、食品類や飲料のストックを置くことを考慮して方角は北側にしました。
わざわざ南側にパントリーを作る人もいないでしょうけれど、食品をメインに収納したいと考えている人は方角にも注意したほうがいいかもしれません。
また、食品は食品でも味噌や酒など熟成させるものを置きたいという場合は、なるべく一日の中で気温が大きく変わらない場所など工夫が必要です。
パントリーに小窓
後述しますが、パントリーの間取りを作る段階でいくつかの電化製品を置くことを決めていました。
1畳という狭い空間ですし、熱がこもって食品庫の意味をなさなくなってしまっても嫌なので小さな窓を作りました。
明り取りの役割もあります。
これもわかれるところで、パントリーに置きたいものによっては真っ暗なほうがいいかもしれません。
調味料などは暗所保存がいいと書いてあるものが多いです。
パントリーの間取りでちょうどいい収納力を確保するために工夫した事
1畳のパントリーというとちょっと狭いように思う人もいるかもしれません。
実際、写真を撮ろうとしてもご覧の通りすべてを収めるのは難しいくらい狭い空間です。
インスタでは日本のお宅でも広くて素敵なパントリーがたくさん紹介されています。
けれど、我が家は以下の点を考えてあえて1畳という省スペースにすることに決めました。
パントリーの広さの考え方
- 物は使うところに置くのが一番効率がいい
- 必要以上の広さのパントリーでは空間の無駄遣い
- LDKの広さは限られている
- 収納の広さに合わせて物が増える
物は使うところに置くのが一番効率がいい
これは私の収納計画の根本的な考えの一つです。
特に3階建ての我が家の場合、収納の場所にこだわらないとすごく動線が複雑になってしまいます。
一か所にストック品を集中して収納せずに、使う場所に置けるよう、収納スペースは細かく配置するようにしています。
収納に関してはこちらの記事でも詳しく解説していますのでよかったらどうぞ。
必要以上の広さのパントリーでは空間の無駄遣い
収納は広ければ広いほどいいと思われがちですけど、それってすごくもったいないです。
クローゼットやパントリーなんて、言ってしまえばただ物を入れておくだけのスペースなわけです。
具体的には間取りを計画する段階で、収納したいと思っているものより20%くらい多めに収納できるように広さを決定すれば十分だと思っています。
そのためにも、かなり細かく何を収納したいかを考える必要があります。
LDKの広さは限られている
我が家の場合はLDKの一角にパントリーを作ろうと決めていたわけですが、少しでもリビングを広くしたいという希望がありました。
もしも、大体このくらいかなとパントリーを2畳に決めていたら、今よりもリビングが1畳分狭くなります。
しつこいようですが、こういう理由から置きたいものの量からパントリーの広さを決めるのが一番いいと判断しました。
収納の広さに合わせて物が増える
これもパントリーに限ったことではありません。
よく私が収納収納とこのブログで書いているせいか、『収納をたくさん作りたいんですが工夫できることありますか?』という相談を受けます。
限りなく広い土地と、大きな家を建てられる予算があるのなら特に問題はないですけど、たいていの場合はそうではないと思っています。
となると、やみくもに収納を増やして何も物がないガラガラのスペースを作るのは経済的にもったいないです。
収納する場所があると、あまり悩まなくても買ってしまったり、ストック品を無駄に大量に買い込んだり。
収納場所って、最初はガラガラだとしても、どんどん物で埋まってくるものです。
逆に、いつまでもガラガラなままではそれこそスペースがもったいないです。
パントリーの間取りで細かいものを収納できるようにするために工夫した事
パントリーに収納したいもの
- 文房具
- 掃除用具
- タッパー
- 製菓用品
- 医薬品
- 電池 ほか
使用頻度が高いものを挙げるとこんなかんじです。
こまごまとしたものが多いので、分類して収納することにしました。
以前からとても使い勝手が良くて気に入っている収納ケースをここに置くことを前提に棚板の高さを決めていきました。
※カインズより画像をお借りしています。
ちなみにカインズのすき間収納シリーズの収納ケースがお気に入りです。
楽天やアマゾンでも探したのですがカインズの同じシリーズのものがありませんでした。
似ているものでいうと、こんなかんじでしょうか。
間取りを考える時点で考えるべきこと
- 何を収納したいか
- どうやって収納すると使いやすいか
私は基本的にとっても面倒くさがりなので、収納ケースにちゃんと片付ければOKということにしています。
収納ケースの中まできれいにきっちり整理するのはストレスになってしまいます。
そのためにも、細かく分類して片付ける収納があるととても助かります。
こんな感じでザックリ分類して、そこにあて余るものはポイポイと収納してしまっています。
引き出しの一つずつが小さいので、探す手間もあまりありません。
ちなみにこの収納ケースはキッチンの壁面収納や2階の納戸でも使っています。
パントリーの間取りで生活感をなくすために工夫した事
生活感のある家電や設備をパントリーの中に入れる
こまごましたもの以外で生活感が出てしまうものもパントリーの中に収納しました。
具体的な例を挙げてみます。
- ウォーターサーバー
- インターホン
- 給湯機のリモコン
- 電話
- モデム、ルーター
- 掃除機
給湯機のリモコンは、お風呂を入れるときに一度スイッチを押すだけなので、パントリーの中に入っていても何も不自由ありません。
今どきはおしゃれなサーバーもあるようだけれど11年前から使っている、普通のサーバーです。
それから、インターフォンのモニターと、給湯器のリモコン。
できるだけシンプルなものを選んだつもりですが、リビングやキッチンの目につくところにあるのが嫌だったのでパントリーの中に設置しました。
実際に暮らしてみると、小学生以下の子は操作することもないし、成長して背が伸びれば解決する問題かなと思っています。
ただ、今ふと思ったんですけど、インターフォンと給湯器、位置が逆のほうがよかったかも。
上の子たちの友達がよく遊びに来るんで、使用頻度も圧倒的にインターフォンのほうが多わけだし。
可動棚の一番上にはインターネットや電話関連の機器を置いています。
固定電話は子機しか使わないので、親機は踏み台がないと手の届かない一番上の棚に置いてしまっています。
※この記事を書いた後に子機のみの電話に切り替えました。
キッチンの壁面収納もそうですが、踏み台がないと手が届かないような場所はデッドスペースだと思っています。
デッドスペースに置くもの
- 記念、思い出の物をディスプレイ
- 使用頻度が1年に1回以下
- 季節外の物
デッドスペースに置くものは、こんな感じで自分なりのルールを決めています。
我が家の場合でいうと、固定電話や通信機器のほかに家づくり中に集めた膨大な資料や、重説の取説など捨てるに捨てられないような書類も置いています。
生活感が漂う紙類をパントリーに貼る
これが最大の生活感を隠す、成功ポイントだと思っています。
もう一度、パントリー全体の画像です。
小さい窓の手前側の壁は磁石がつくようになっています。
寄ってみるとこんな感じ。
ほこりがついたダイソンの充電器があるところが普通のクロス。
むかって右側の壁が、磁石がつくクロス。
遠目から見ると、あまり違いがわかりません。
ここには学校や幼稚園のプリントや、カレンダー、町内会のお知らせや、メモ、払い込み用紙などを貼っています。
上のほうの、手が届かないところには(私的に言う、デッドスペースですね)子供たちの絵や工作などを貼っています。
うちのクロスと同じような感じかな。
幅が短いので、自分でDIYもできそうです。
横長に貼るのもなかなかおしゃれ。
クロスの上から水溶性のペンキも塗れるようです。
黒板のようにチョークで文字も書けちゃうマグネットシート。
伝言や買い物メモなど書き留めておくのに良さそうです。
こちらもチョークが使えるタイプのマグネットシート。
パステルカラーに塗装済みでどれもとってもかわいい色。
子供部屋にも良さそう。
このショップのHPの塗装済みのマグネットクロスの色がすごく好みです。
こんな風にキッチン全面ってのも、憧れちゃうな。
このショップ(リスタ)の『簡単DIY講座』がおすすめ。
DIYのやり方はもちろん、床材の基本的なメンテナンスの仕方なども詳しく載っています。
家を建てる人は一度見ておくといいかも。
なるほど!ペイントって手もありますよね。
なんとなく、クロスを貼るよりペンキを塗るほうが簡単そうな気がするんですけどどうでしょう?
カラーもたくさんあるし、チョークも使えるし、これも子供部屋によさそう。
なんとなんと、これはホワイトボードになっちゃうクロス。
これすごい気になります。
子供の宿題につきあうときとか良さそう。
子供部屋にもいいけど、忙しい家族の伝言板的な使い方もできそう。
いろんな種類があるんですね!
マグネットクロスの便利さは実感済みなので、つい、いろんなところをマグネット化したくなってしまいます。
パントリーの隣の壁面収納は以下の記事で詳しくご紹介しています。
是非こちらもご覧ください。