夕方の忙しい時間に癒されるお気に入りの窓があるんです。
ここから見える夕焼けが、ほんとにほんとにきれいで。
忙しくてセカセカ動き回っている夕方でも、つい、ちょっと立ち止まって見入ってしまう
そんな窓なんです。
窓に関する私の思いはこの記事で熱く語っています。
よかったらご覧ください。
南向きリビングにこだわりすぎはもったいない!我が家の成功例の紹介
もともと、中古住宅を買ってから建て直したので、ここからの景色がすごく美しいのはわかっていたんです。
けれど、リビングや居室の窓にばかり意識がいってしまっていて、すっかり忘れていたんですよね。
完成図面がほぼ出来上がってから
そういえば、ここから見える景色が最高だったんだ!
と思いだし、慌てて付け足した窓だったのです。
3階の西側。
しかも、現状駐車場で開けた土地とはいえ、夕日以外は決して、美しい景色だなんて言えるようなものじゃないんです。
ただ『夕日を見るためだけ』の窓なんです。
そんな大事な窓の目の前に、目立ちすぎる電線が至近距離で通っていたら?
本記事は、そんなときにはとりあえず電柱の持ち主に連絡してみたほうがいいよ、というお話です。
我が家の実体験をもとに、私なりに調べたことをシェアしていきます。
- 電線が家の景観を邪魔している
- 窓を開けたら電線が近くてちょっと不安
- 自宅を建築中の方
お気に入りの窓に電線が邪魔、我が家の場合
これだけ言っといて夕日の画像じゃないっていう、ね。
引っ越してきたときはもっとひどい有様でした。
自宅が完成して初めて3階へ上がった時・・・
完成済みの皆さんなら、わかりますよね??
わくわく・・・
どきどき・・・♡
ドーン!!
黄色と青のハデハデ電線登場!!
てな感じです。
最後の最後で付け足した窓で楽しみにしていた窓だけに、ショックが大きかったです。
旧家では2階からの景色はわかっていたんですけど、3階になるとこんな落とし穴があったなんて。
しかも、手を洗って顔を上げるとちょうど目線のところなんですよね。
電線が邪魔!ダメもとで相談してみた
一見して、それからずっとずっと気になっていたんですけど、送電線なんて生活に絶対的に必要なものだし。
見た目がどうとか、そんなものが通用するとも思わなかったので仕方ないかと諦めていました。
そんな中、引き渡しの時に設計のSさんが来てくださることになりました。
意匠にこだわるSさんならば、この気持ちを理解してくれるかも、とダメもとで相談してみたんです。
だって、窓と並んでいるバルコニーからも丸見えなんですもの。
バルコニーは手摺の高さと設備にこだわって安全で楽しいスペースにしよう
意匠にこだわる設計Sさんも
「これはちょっとひどいね。
電力会社に相談してみます。」
と仰ってくれました。
電線が邪魔!電力会社に相談したら対応してもらえた
その後すぐに、東京電力の担当者さんから連絡が来ました。
現場をすでに確認されていたようで
「なんとかあまり目立たないように、やれることはやります。」
とのありがたいお言葉をいただき、現在のようなシックな(笑)送電線へと変貌を遂げました!
実際に電線に変更してもらった点
- 電線の高さを変えた
- 電線の防護カバーをとった
- 防護カバーを黒にしてもらった
正確に言うと、電線の高さを変えることにより、バルコニーから触れてしまう危険性が減ったのでカラフルな防護カバーをとったということになります。
念のため、黒い防護カバーはついたままです。
洗面所からは黒い電線が丸見えですが、バルコニーからはあまり気にならなくなりました。
もし、我が家のようにあまりにも目障りな(失礼!)電線に夜も眠れぬほど悩んでおられるのなら(笑)
是非是非、建築会社の担当者さんにご相談されることをお勧めいたします。
我が家のように、少しでも改善されたらラッキーです。
電線が邪魔な場合の対応について調べてみた
実際に相談して対応してもらった人を探してみた
調べてみると、我が家のように相談したら無料で対応してもらった!という例をいくつか見つけました。
ひとつ紹介してみます。
我が家は、子供部屋の窓から約90センチのところを隣家の電線が通っていました。
水平方向の移動はこれ以上できないと電力会社に言われましたが、子供部屋の近くであるという危険性を主張したところ、敷地内にポールを立てて電線の高さを稼ぐことで解決してくれました。
一度言っただけではなかなか動いてくれません。
電力会社だって何もやらずに済めば儲けもんなのですから。
交渉すれば何とかなることもあります。引用:yahoo不動産
確かに。
我が家の場合もベランダからすぐのところまで電線が来ており、踏み台に乗って手を伸ばせば届いてしまいそうなほどでした。
危険性を主張する、というのは交渉材料の一つになるかもしれません。
建て売り住宅の引き渡し時には電線なんてなかったはずなのに、引っ越しの時にはなぜか敷地内にあったというパターン。
クレーンで家具を搬入しようと計画していたのにできず、誰に相談すればいいかという質問に対する答えです。
私は東京電力管内の電気設備工事会社に勤務している、技術者です。
(中略)
電力会社のカスタマーセンターに、「隣の家の引き込み線が、私の家の敷地上空を無断通過しているので、引っ越し際の、家具搬入に、クレーンが使用できなかったので、別途追加の人件費がかかったので、損害賠償してほしい。」と、苦情を言ってみてください。
そうすれば、対応してくれます。
また、もし、他の引き込み線があれば、その種類を教えてくれますので、その業者に同じように苦情を言ってみてください。引用:yahoo不動産
ネットで調べると、権利や費用の負担がどうとか難しいことが書かれていますが、とにかくまずは相談してみる価値はありそうです。
出典:東京電力パワーグリッド
東京電力パワーグリッドの設備改修(電柱移設等)のWEB受付サービスページには、このように各改修工事の時間と費用の目安が記載されていました。
とは言え相談してみたら無料で対応してもらえた、というパターンが意外と多いようでした。
電線が邪魔、というパターン以外にも電線トラブルはいろいろ
調べてみると、我が家のように窓の目の前に電線があって邪魔!というパターン以外にもいろいろな電線トラブルがあるとわかりました。
実際にネットで見かけたトラブルをいくつか例を挙げてみます。
敷地内の電線が邪魔
考え方としては我が家と同じようなパターンです。
けれど問題点としてもっと複雑な場合もあるようです。
- 自分の家に引き込んでない電線が敷地内を通過している
- 許可なく敷地内に電線が通過している
- 隣近所の人に電線を移動したいから許可してほしいと言われている
などなど。
どのケースも一度電柱の所有者に相談してみる価値がありそうです。
敷地内にある電柱が邪魔だから移設したい
- 土地を購入し建築予定だが、駐車場予定の場所に電柱がある
- 新興分譲地内で複数の家で使っている電線が自分の敷地内にだけあるのが不公平
どうやら電柱の移設はご近所問題に発展してしまう恐れがあるようです。
特に私有地から私有地の移設は土地の所有者に許可をとらなければならず、なかなか難しそうです。
電線に敷地内の樹木の枝が引っかかってる
我が家の子供たちの通学路にも樹木の枝が電線に引っかかっているところがあります。
てっきり土地の所有者(樹木の所有者)が剪定する義務があるんだと思っていましたが、どうやらそうではないようです。
電線の近くで作業することはとても危険が伴うので、まずは電力会社に相談してください。
単純に枝を切り落とすだけなので、見栄えなど細かい要望は聞いてもらえませんが、電力会社が剪定をしてくれる場合が多いようです。
電線にとまる鳥の糞被害に困っている
出典:flickr
駐車場の真上の電線に鳥がとまるため、いつも車が糞だらけになってしまう。
こんな場合も、電力会社に相談すると対応してくれるそうです。
出典:大都工業株式会社
こちらは『鳥がえし』という電線などにつける鳥よけアイテムです。
また、電線のほかにもう1本細い鳥よけの線を付ける場合もあるようです。
鳥が電線にとまろうとすると、この細い線が見えずに鳥が触れ、そのうちに鳥が寄ってこなくなるとか。
とにかく、相談すれば対応してくれることが多いようなので、是非問い合わせしてみることをおすすめします。
電線が邪魔な場合はどこに相談すればいい?
さぁ、電線や電柱のトラブルや悩みがあった場合はとにかく電柱の所有者へ相談すべしと書いてきました。
では具体的にどこへ連絡すればいいのか調べてみました。
まずは電柱の所有者を調べよう
実は電柱には大きく分けて3つのタイプがあります。
まずは問題の電柱の持ち主が誰かを調べましょう。
電力柱(でんりょくちゅう)
東京電力など電力会社が使っている電柱
電信柱(でんしんばしら)
NTTなどの通信会社が使っている電柱
共用柱 (きょうようちゅう)
電力会社と通信会社が共有で使っている電柱
これらの区別を調べるためには、電柱に貼っているプレートを見てください。
下の画像は、我が家のお気に入りの窓を邪魔していた例の電柱です。
プレートが2枚ついていました。
上のプレートにはNTTのマークと番号が書かれています。
下のプレートには東京電力のマークに地名と番号が書かれています。
これはつまり、NTTと東京電力が共有で使っている共用柱ということになります。
で、このふたつのどちらがこの電柱の所有者かというと、上のプレートが所有者ということになります。
邪魔な電線は何の電線か調べる
共有中の場合は、邪魔な電線が電力会社の電線か、それとも通信会社の電線か、目視で大体の見当をつけることができます。
出典:関西電力
より危険な高圧配電線は電柱の一番上につけられています。
続いて低圧配電線、通信会社の電線、という順番が一般的です。
我が家の例でいうと、3階のお気に入りの窓の邪魔をしていた電線は高圧配電線でした。
何の電線か不明な場合は、とにかく電柱の所有者へ連絡してみてください。
その際は、電柱のプレートの番号などを控えることを忘れずに!
電線が邪魔な場合の連絡先一覧
NTT
NTT柱移設に関する問い合わせ
局番なしの116
携帯電話・PHS・NTT以外の固定電話からは0120-116-000
9:00~17:00
(休業日/年末年始)
北海道電力
ほくでんおお客様相談センター
月曜日~金曜日 9:00〜17:00
(休業日/土曜日・日曜日・祝日・12月29日~1月3日)
東北電力
東北電力ネットワークコールセンター
月曜日~金曜日 9:00〜20:00 土曜9:00〜17:00で
(休業日/祝日・12/29~1/3)
東京電力
チャットでの問い合わせもできます。
下のリンクから東京電力のチャットページに飛びます。
東京電力カスタマーセンター(地域によって異なる)
東京都
江東区、墨田区、江戸川区、葛飾区、台東区、荒川区、足立区、渋谷区、世田谷区、品川区、目黒区、大田区、港区(台場)
東京都
千代田区、中央区、新宿区、豊島区、文京区、板橋区、北区、練馬区、杉並区、中野区および島嶼地区、港区(台場を除く)
東京都
東京都の23区および島嶼地区以外
神奈川県
川崎市全域、横浜市(泉区・戸塚区・栄区全域・みなと南区の一部を除く)
神奈川県
その他の地域
埼玉県
千葉県
船橋市、鎌ヶ谷市、市川市、白井市、習志野市、八千代市、浦安市、柏市、我孫子市、松戸市、流山市、野田市
千葉県
その他の地域
茨城県
群馬県
栃木県
山梨県
静岡県
月曜日〜土曜日 9:00〜17:00 全地域共通
(休業日/祝日)
北陸電力
北陸電力コールセンター
24時間受付
中部電力
東京電力エリア
東京電力パワーグリッド
午前9時~午後5時
(休業日/日・祝日、年末年始)
関西電力エリア
関西電力送配電ダイヤル
関西電力
電気設備専用番号
月曜日〜金曜日 9:00〜18:00
(休業日/休祝日・年末年始)
中国電力
お住まいの地域によって細かく専用電話番号が分かれています。
詳しくは中国電力のHPをご覧ください。
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四国電力
お住まいの地域によって細かく専用電話番号が分かれています。
詳しくは四国電力のHPをご覧ください。
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九州電力
お住まいの地域によって細かく専用電話番号が分かれています。
詳しくは九州電力のHPをご覧ください。
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沖縄電力
沖縄電力コールセンター
月~金 8:30~17:00
(休業/土曜、日曜、祝日、慰霊の日、旧盆〈旧暦7/15〉、12/29~1/3)