注文住宅を建てたいけれど、どんなところにこだわるべきかわからない。
意外とこんな風に悩む人って多いと思います。
素敵なキッチンにも憧れるし、間取りだって工夫したい!
冬は暖かいほうがいいに決まってるし、地震に強くないと困っちゃう。
色々な考え方はあるけれど、我が家の場合は家の性能だけに頼らない『快適さ』にこだわりました。
我が家が求めた『快適さ』
- 楽に片付けできるすっきりした家
- カーテンや窓を開けてリラックスできる家
- おもてなしができる玄関
こんな家を目指して家づくりをしました。
結果的には現在の家にとっても満足しています。
というわけで今日は、私が注文住宅を建てるときにこだわったポイントをランキング形式でお送りします!
こんな人に読んでもらいたい!
- こだわりたいポイントがイメージできていない
- こだわりの実例を見てみたい
大きなこだわりだけでなく、小さなこだわりまでたくさん載せました。
注文住宅を検討したばかりの方のヒントになったらうれしいです。
注文住宅のこだわりポイントベスト5
第1位 収納
持っているものの量に合わせた広さ
ダントツのぶっちぎりの1位です、収納。
我が家の注文住宅は、収納計画なくして語れません!
とにもかくにも、まずはこの記事を読んでいただきたいです。
家づくり中は、この記事に書いている『行動メモ』を作るという作業に一番時間を費やしました。
そのおかげで、子供が4人いても片付いている状態を簡単にキープできています。
- 物が出しっぱなしになっていない
- 物の定位置が決まっている
これだけで、家ってすごくきれいに見えます。
だから、今ある物の量を把握して、それらがすべて収納できるスペースを確保してあげること。
つまり、持っているものの量に合わせた広さにする、という事が本当に大事です。
具体的な収納の広さや場所を決める方法についてはこちらの記事に書いています。
使う人、使う場所に合った収納配置
主人や子どもたちも楽に片付けができるような収納がベストです。
どこに何があれば、楽に使えて楽に片付けられるか
これを第一に考えながら収納の配置を決めてきました。
デッドスペースが最小限の高さや奥行き
使い勝手がよくて何年も前からずっと使っているお気に入りの収納ケースがあります。
引き出し式なので、収納ケースの高さに合わせて棚板を付けてもらっています。
大事なことは、設計計画の段階から新居で使う収納ケースを決めておくという事。
できれば無印良品やニトリなど有名どころの自社製品がお勧めです。
足りなければすぐに同じものが買い足せるし、サイズ違いなどシリーズ商品のバリエーションが多いから。
収納ケースの幅、高さ、奥行きがわかっていれば、それに応じた収納計画ができるのでデッドスペースを最小限にすることができます。
隠す収納
『見せる収納』がとっても苦手です。
引き出しの中も、ついグチャグチャっと入れてしまうズボラーっぷり。
扉や引き出しの中にさえ、きちんと片付ければOKという緩いマイルールにしています。
というわけで、散らかりそうな場所はすべて隠す収納にしました。
第2位 窓
窓をつける方向
窓というと
- 南側に大きな窓が欲しい
- 日当たりいい場所につけたい
こんな風に思っている方も多いかと思います。
けれど我が家は、日当たりや明るさよりも、そこから見える景色にこだわりました。
見たくないものを遮る工夫
我が家は中古住宅を購入して5年ほど暮らした後、この家を建て直しました。
つねにいつか絶対建て直そう!と意識して暮らしていたので、この土地の良いところも悪いところも観察しながらの生活です。
洗濯を干しながら、雨戸を閉めながら、どっちの方向の景色がきれいか、そうじゃないか。
住宅街の中なので、近隣は特段綺麗な景色はありません。
けれど、ずっと離れた場所に地域で一番大きな公園の緑や丹沢の山々が見えるんです。
なので、見たくないものは隠れて、見たいものだけが視界に入るように工夫しました。
リビングからバルコニー越しに見える景色は、中でも一番のお気に入りです。
窓の計画と外構の計画を一緒に考える
正確に言うと、外構は家が建ってからハウスメーカーではない地元の造園屋さんにお願いしました。
けれど、窓を計画するときには窓から見える植栽も一緒にイメージして、自分なりの外構のイメージはしっかり固めていきました。
具体的には和室の地窓や洗面所の窓の先に、目隠しになるような緑をどう植えていくかです。
そうすることによって、敷地に対して家そのものをどう配置したらいいかもわかってきます。
第3位 玄関
おもてなしができる玄関
おもてなしができる広くてすっきりとした玄関を目指して細かい仕様を決めました。
その甲斐もあって、我が家のお客様はほぼ全員が玄関を褒めてくださいます。
玄関って、家に入ってきたときの、まさに第一印象。
人間だって、第一印象って大切でしょう?
玄関がグチャグチャだと、家の中も大体想像がつきますよね。
実はリビングに入らないお客さんって、意外と多いんですよね。
新聞屋さんとか、回覧板を持ってきてくれたお隣さんだとか、宅急便屋さんだとか。
玄関って、リビング以上に人に見られてます。
注文住宅ならではの床材や天井クロス
まずは内装のコンセプトを決めました。
上に載せた記事にお恥ずかしながら我が家の玄関のコンセプトを力説しています。
このコンセプトを元に、床材や天井クロスをこだわりました。
建て売り住宅ではなかなかないデザインに仕上がったと思っています。
メリットが多い玄関ドア
玄関の内装と、外観との全体のバランスで玄関ドアは引き戸を採用。
旧家も引き戸だったのですが、子育て世代にはメリットも多くおすすめです。
玄関ドアを施主支給するなら必見のサイトです。
どれも半額以上安くなってます。
庭にガレージを検討している人も是非チェックしてみてください。
家族全員の靴が全部しまえるシューズクローク
とにかく靴が多いので、注文住宅を建てるのならシューズクロークにこだわりたい!とかねてから思っていました。
おもてなしのできる玄関にあたり一面に靴が散らばっていたらガッカリですよね。
というわけで、かなり広めのシューズクロークを作りました。
最終的な身支度はシューズクロークでできるようにするのが理想でした。
なので、全身鏡や帽子ホルダーなどを入居後につけられるようシューズクロークの壁は補強してあります。
第4位 設備・内装
設備・内装、なんて書くと皆さんが一番に思い浮かべるのはキッチン?それともお風呂??
いえいえ、ここで私が言う設備・内装とはそれらのことではないんです。
もちろん、キッチンもお風呂も色々カタログを見たりショールームへ行って実物を見比べたりして吟味したつもりですけど。
結局のところこだわるほど予算がなかったという・・・泣
ホームアクセサリー
で、本題。
せっかく、一から十まで自分の好きなように建てられる注文住宅。
だからこそ、小さなところにこだわりたい!
トイレットペーパーのホルダーや壁掛けフックなど、そんなに値の張らないものは自分で調べて施主支給しました。
特に、ユニットバスにつけたタオル棚なんて、とっても活躍しているのでおすすめ。
こんな小さな工夫ができちゃうところが注文住宅の醍醐味ですよね。
住宅メーカーによっては、設備関係は施主支給できなかったりもするかもしれませんけれど。
もし自由に決められるのなら是非、カタログやサンプルを自分でも取り寄せたりしてみてくださいね。
統一感のあるフォルム
内装で意識したポイントは四角と丸。
角がカクカクしているもの、フォルムが丸っこいものというようにフォルムを統一させると全体のバランスがきれいになります。
スイッチカバーやタオルバー、タオルリング、洗面台のデザイン、棚の取っ手などなど。
家全体、ではなく部屋ごとにテイストを決めて選びました。
スイッチカバーは5年以上住んだ今もまだ惚れ惚れするくらいお気に入りのデザイン。
こういう細かいところにこだわると家に対して愛着がより一層わいてきます。
第5位 動線(導線)
あまり深く考えない
絶賛間取りを検討中の方からは、「動線が5位なんて大丈夫なの?」なんて声が聞こえてきそうです・・・。
けれどギリギリランクインの第5位は「動線」
しかも、動線を重要視するのではなく、あまり深く考えない、という意味でのランクインです。
動線って、ひとくくりに言っても実は何通りもの動線があります。
どんな動線がある?
- 家族一人一人の動線
- 平日と休日の動線
- 将来的に家族構成が変わった時の動線(未知の動線①)
- 将来的に職業や趣味などが変わった時の動線(未知の動線②)
考え出したらきりがない。
これは収納計画をたてるために『行動メモ』を書いていて痛感しました。
とくに我が家は6人家族。
さらには私の母も同居。
家族の形や生活スタイルはどんどん変化していくもの。
住んでいる人が、住みやすい様に、家に合わせて暮らし方を変えていけばいいという考え方です。
ということで、潔く、動線はあまり深くこだわらないことにしました。
ドアの場所や向き
動線自体はそこまで気にしませんでしたが、ドアの向きや場所には気を配りました。
- 開き戸だと廊下に誰かいたら危ないかも
- ドアとドアが干渉している
上の子たちがまだ小さかったので、上のような怪我につながりそうなリスクについてはよく検討しました。
危ないかな、使いづらいかなという場所はできる限り引き戸にしています。
来客動線
動線をこだわらなかったと書きましたが、唯一頭に入れながら家づくりをした点はお客さんが来たときの動線です。
お客さんの動線は基本的には何年たっても変わりませんからね。
特に我が家はリビングが3階なので、玄関からリビングまでの動線には結構悩みました。
結果的には『エレベーターを導入する』というウルトラC的な解決法に頼りましたが、とっても快適に過ごせています。
家事動線は収納でカバーできる!だけど、設計時に考慮しておくべきその他の動線とは。
注文住宅のこだわりランク外もちょっと紹介
せっかく注文住宅を建てるのだから、一番最初の見積が出るまではとにかくこだわるべし。
そのあとに、予算とのバランスを考えて優先順位を決めるといいです。
とは言っても、なかなか具体的なアイデアが出てこないって人も多いと思います。
そんなあなたの為に、我が家の注文住宅こだわりポイント番外編をご紹介します。
サクサクッと箇条書きにしていくので、是非間取り作りのヒントにしてくださいね。
注文住宅のこだわり番外編【玄関】
- 広い玄関
- 大量の靴・季節の飾り物・上着が置ける土間収納
- 水槽やインテリアなどおけるようにコンセント
- ピクチャーレール
- 土間収納に排水溝をつける(水洗いできるように)
玄関は我が家の中でもこだわりの強い部分でした。
注文住宅のこだわり番外編【洗面所・脱衣所・浴室・トイレ】
- 広い脱衣所
- 洗濯機が隠せるクローゼット
- ホテルライクな洗面台
- 明るいトイレ
- つなぎ目がない洗面台
- 充実した洗面台の収納
- 玄関から直接入れる脱衣所
旧家では子供たちと一緒にお風呂に入るときに服を脱がせるのが大変でした。
それに、もう一人子供が欲しいと思っていたので、私ひとりでも落ち着いて赤ちゃんお風呂に入れるよう、バウンサーを置ける広さを確保しました。
水回りはこだわりだすと一気に金額が跳ね上がるので、妥協ポイントを探すのが大変でした。
注文住宅のこだわり番外編【リビングダイニング】
- 20畳以上のLDK
- ホームパーティーができる間取り
- 借景を利用したFix窓
- リビングバルコニー
- テレビは壁掛け
- エアコンを隠したい(天井埋め込み)
- 天井の高さを高くしたい(梁を見せたい)
- 家族が日常的に使うカバンの定位置確保
- 犬のハウスを目立たないところに作る
- 大きなダイニングテーブルを置きたい
- ダイニングテーブルの下に鍋やネイル用のコンセント
あれこれと書きましたが、リビングを3階にしたのが一番大きなこだわりですね。
レースのカーテンをしめないで生活したい!という希望が叶いました。
注文住宅のこだわり番外編【キッチン】
- オシャレな水栓
- 換気扇は薄型
- コンロはIHでお手入れ重視
- お皿や調理家電などを隠せる壁面収納
- パントリーが欲しい
- ウォーターサーバーを隠したい
- 冷蔵庫を目立たなくする
- 冷蔵庫の上のスペースも活用したい
- ゴミ箱を隠したい
- キッチンにコンセントをつける
- 冷蔵庫を買い換えた時の運搬ルートを確保する
キッチンが3階なので、大きな家電や家具を買い替えた時の運搬ルートの確保は必須でした。
リビングにバルコニーを設けたので、今後はそこからクレーンで運搬になります。
注文住宅のこだわり番外編【リビングバルコニー】
- 家族全員が座って食事できる広さを確保
- 壁を高くして視線をカット
- ビニールプールを置ける広さ
- 水栓をつける
- コンセントをつける
- 照明をつける
- フックをつける(ハンモックなど)
- バルコニーの床を底上げする
リビングが3階なので、掃き出し窓の立ち上がりは必須でした。
リビングとバルコニーを連続した空間にするためにいろいろ検討した結果、バルコニーの床の高さを持ち上げることにしました。
リビングバルコニーも家族のお気に入りの場所になりました。
注文住宅のこだわり番外編【寝室・ウォークインクローゼット】
- 寝っころがりながらテレビを見たい
- 調光可能なライティング
- 朝早く出かける家族に配慮したクローゼット配置
- クイーンサイズのベッドとサイドテーブル2個を置く
- 主寝室に洗濯用のベランダ設置
- ホスクリーンの設置
予算をおさえるために、寝室にあるウォークインクローゼットのドアはつけないことにしました。
主人がゴルフやサーフィンで朝早く出かけることが多いので、クローゼットからなるべく明かりが漏れないよう、ダウンライトの配置に工夫しました。
寝室に限らずですが、入居後に使う家具や家電を先に決めておくと、デッドスペースも生まれず綺麗におさまります。
注文住宅のこだわり番外編【子供部屋】
- 子供が小さいうちは大きなひと部屋として使う。
- あとで部屋を分けられるように天井の下地必須
- どこでも仕切れるように小さい窓を多めに作る
子供部屋に関してはもう少し頭を柔らかくして考えてもよかったかなと少しだけ後悔しています。
実際問題、3人の予定で3つドアを付けましたが、現在4人兄弟です。
また、逆に2人のままということもあったかもしれません。
『大きな部屋』をあとから分ける、という考え方は一見フレキシブルに見えるけれど、実際は3部屋ありきの大部屋です。
注文住宅ならではのこだわりを大事にしよう!
先ほども書いたように、注文住宅を理想の家に近づけるには、まずは自分のこだわりを見つけることが大切。
こんなの贅沢かなとかわがままかな、と思うようなこともどんどん書き出してみることをおすすめします。
はじめはぼんやりしていた家づくりも、こだわりを書き出しているうちにだんだんと理想の家が視覚化してくるはず。
どんな暮らしがしてみたいのかを夫婦や親子でよく話し合ってみてくださいね。